それはだいたい2歳半頃から始まりました。あるとき娘が、洋服を着るのを嫌がったのです。それが2回、3回と続き、その後も何回も続きました。最初はチョッキでした。それから、チョッキとなると娘はほとんどすべて嫌がるようになりました。その結果、娘はほとんどいつも同じ服――ライクラ(弾力性に富むポリウレタン系の合成繊維)製のあまり可愛くないジッパーの上着――を着ていました。 それからこんなことがありました。数秒前まではかわいいと言っていた新しい洋服を、娘が泣きながら嫌がったのです。すると今度は、彼女の一歳年下の弟がその服を着たいと言い出して、私がそれを許さなかったために泣き出してしまいました(息子には大きすぎるのに!)。 「いい母親」は子どもの好き勝手にさせないものだと、私は我が子の気まぐれを許しませんでした。娘を叱ったのです。彼女に服を着せるのはいつも戦いでした。でも娘の嫌がり方は激しくなる一方。こ