パシフィコ横浜で開催中の「Internet Week 2006」で6日、日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)の主催によるカンファレンス「インターネット上の法律勉強会」が開かれた。カンファレンスでは、ISPによるフィルタリングサービスの提供や、DDoS攻撃への対策などを行なっていく上で、運用面とともに法律面でどのような問題があるのかについて、ISPの担当者が講演を行なった。 カンファレンスの冒頭では、ぷららネットワークス取締役技術開発部長の永田勝美氏により、P2Pトラフィックの帯域規制やWinnyのフィルタリングサービスの提供の導入に際して問題となった点などが語られた。 ● P2Pトラフィック規制によりスループットを改善 ぷららでは、2001年頃からP2Pファイル交換ソフトを使用している一部のユーザーの影響により、「速度が出ない、レスポンスが悪い」といったユーザーからの苦情を受け
第164回:強化されつつあるプロバイダーのセキュリティ対策サービス Outbound Port 25 Blockingを検証する メールのセキュリティ対策として「Outbound Port 25 Blocking」を採用するプロバイダーが増えてきた。この仕組みは一体どのようなものなのか、そしてユーザーはどのような制限を受けるのか、実際に検証した。 ■ プロバイダーの導入が進むOutbound Port 25 Blocking 先日、知り合いからとある相談を持ちかけられたことがあった。引っ越しに伴ってADSLから光ファイバに変更したものの、メールの送信だけができないと言うのだ。電話での相談だったこともあって原因の見当もつかず、手持ちのルータを送る、設定を見直してもらう、プロバイダーを変更してもらうなどの対応をとったのだが、結局そのときは問題を解決することはできなかった。 その後、別の知人から
財団法人インターネット協会(IAjapan)が10日に開催した「迷惑メール対策カンファレンス」の午後のセッションでは、迷惑メールに対してプロバイダーなどが運用面でどのような対策が可能かといった発表が行なわれた。NTT-MEの小野里佳和氏は、SMTPが利用するTCP 25番ポートの外部への通信を遮断する「Outbound Port25 Blocking」と呼ばれる手法を、同社が運営するプロバイダー「WAKWAK」に導入した背景とその効果を紹介した。 小野里氏は、現在の迷惑メールで特に問題となっているのが「ゾンビPC」の存在で、これに対抗する手段としてOutbound Port25 Blockingが有効であるとした。ゾンビPCとは、ウイルスなどに感染した結果、PCが迷惑メール送信などに悪用されてしまう問題で、すでに国内でも多くのゾンビPCが存在していることが確認されている。特に現在蔓延してい
■ Outbound Port25 Blockingとは Outbound Port25 Blockingという言葉を、最近次第に聞くようになってきました。例えば、NTT-MEが運営する「WAKWAK」では、2005年に入ってからOutbound Port25 Blockingを開始したことを発表しています。こうした動きは、今年は他のプロバイダーも追従しそうな動きになっています。 さて、このOutbound Port25 Blockingとは何かというお話ですが、スパムメールを規制するための方法です。その前に、第19回目で紹介したSMTPの話を思い出してください。この中の図3で、第三者の立場のSMTPサーバーを使ってメールの送受信を行なうという方法を示しましたが、Outbound Port25 Blockingではこの方法を阻止することが可能になります。 もっと広く言えば、Outbound
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