森永卓郎さん ■抵抗すればいいんだ 私は小学校でずっといじめられていました。デブで勉強ができなかったからです。父が新聞記者で海外生活が長かったため、帰国してすぐは日本語もままならず、成績はクラスでビリから2、3番目でした。 毎日たたかれ、蹴られ、泣いてばかりいました。一番嫌だったのは「おみそ」にされたことでした。鬼ごっこで捕まっても、鬼にならない。一人前として認めてもらえず、異物のように扱われていたんです。 母がいじめっ子を叱ることもあったけど、後で「親を出した」と、さらにいじめられました。だから、親にも言えなくなった。 ところが、3年生ぐらいのころ、ビー玉遊びをしていた私の手元が狂い、投げたビー玉がいじめっ子の額に当たり、大泣きさせちゃった。結果的に反撃したことになったんです。これで、いじめっ子たちの対応がガラッと変わった。「こいつ、抵抗するんだ」って。私も「戦えばいいんだ」って