ドイツ鉄道が新たに導入する特急列車に「アンネ・フランク」と名付けようとしたことに無神経だと批判があがり、再考の結果、ドイツの地名や川や山の名をつける方針に改めた。同社が朝日新聞の取材に明らかにした。 同社は新型車両「ICE4」を近く運行させるにあたり、利用客らから名前を募集。昨年10月、25本の列車につける人物名25人のリストを発表した。その中にアインシュタインやベートーベンらにならび、「アンネの日記」で知られるアンネ・フランクの名前が含まれていた。 アンネはナチス時代、鉄道で強制収容所に送られ、15歳で病死した。アンネの記録保存に取り組むアンネ・フランク財団が「アンネと鉄道を関係づけることは、ユダヤ人への迫害と抑留を思い起こさせ、抑留の経験者を苦しめる」などと反発。事実上、候補から外すように求めた。 ドイツ鉄道は、政府が100%出資する国内最大手で、かつてユダヤ人を強制収容所に移送したド