緊迫北京の「空気」分かる史料 在中国防衛駐在官時代の笠原直樹氏(解放軍の陸軍訓練場で)=1990年5月[笠原氏提供]【時事通信社】 1989年6月4日の天安門事件から30年を迎えた。当時、北京の日本大使館で防衛駐在官として人民解放軍の動向を追った笠原直樹氏(69)が、自分の足で現場に行き、自らの目で見た「流血の北京」について連日記したメモを残していた。 30年の歳月を経て明らかになったメモには、自衛官の視点で民主化運動を武力弾圧した人民解放軍の動向が詳細に記されているほか、学生運動を支持、応援した勇気ある市民の抵抗が克明に描かれている。当時の緊迫した北京の「空気」がわかり、天安門事件とは何だったのかと考えさせられる貴重な史料である。〈〉内はメモの記述(時事通信社外信部編集委員・前北京特派員 城山英已) 民主化運動の転換点【次ページ】 12345 次へ フォトギャラリー
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