「20歳の時、京都で一人暮らししてたんやで」 と言ったら息子に 「おかーさんに20歳の時ってあったんやな!」 と言って驚かれた。 お前はこの母がこの世に生まれたその時から40過ぎやと思ってたんか。 お母さんにも勿論20歳の時があった、そしてそれが20年前の、それも20世紀末の話だと気づいた今、目眩がしたが 学生時代は遠くなりにけり。 時をかけるお母さん。 そんな昔々は女子大生だった私が一人暮らしを始めたのは、大学2回生の終わりの春休み。 それまでは女子ばかり集めた古い学生寮のような所に住んでいたのを、3回生でキャンパスが変わることをキリに、狭くても暗くても何でも良いから一人だけの部屋が欲しいと一念発起した。 女子寮には、仲間もいたし、泥棒が来ようと痴漢が来ようと意外と女子だけでも数が居る分力強くて安心で、楽しくはあったが何しろ 二人ひと組の相部屋で、門限もあった。 学生生活是即ちアルバイト
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