フィギュア界の異端児、町田樹。彼は3年前、25歳で競技生活を引退。周囲が惜しむ中、アイスショーの世界に進んだ。 間近に迫る公演があった。とりわけ力の入る桧舞台、プリンスアイスワールドだ。数々の有名スケーターが集うこの舞台に、町田は毎年立ち、圧倒的な支持を集めてきた。成功の秘密はどこにあるのか?準備を追った。開演2日前、町田の足はまずリンクではなく客席に向く。審査員がいないアイスショーでは、観客全員が採点者。そのつもりで、滑るコースや身のこなしを考えるという。 国内シーズン開幕戦に宇野昌磨、ザギトワも参戦!平昌五輪のメダリストが集結<ジャパンオープン2018> プログラムも自分で決めた。町田が選んだのは「ボレロ」。幾多の先人が使ってきた舞台芸術の定番とも言える楽曲。有名な曲故に、他人のパフォーマンスと比べられてしまうリスクを承知で町田はあえてこの曲を選んだ。 表現者としての挑戦はそれだけでは