双葉町議選の告示を翌日に控えた23日に突然発表された井戸川克隆町長(66)の辞意。昨年12月に町議会が不信任決議を可決し、井戸川氏が議会を解散した経緯があり、周辺自治体の首長や住民らからは「復興への歩みが停滞する」と懸念する声が相次いだ。 井戸川氏は今月20日、体調不良を訴え郡山市内の病院に検査入院していたが、23日退院したばかり。辞職申し出の知らせに、佐藤知事は「突然のことで正直、驚いている」とコメントした。 大熊町の渡辺利綱町長は「なぜ今の時期なのか。復興に向けて一緒に取り組んできただけに残念だ。双葉郡で足並みをそろえてきた中間貯蔵施設などの問題が停滞する」と懸念した。 浪江町の馬場有町長は「郡全体の再生を目指して頑張っている中で、極めて残念」と述べた。国との協議を欠席したことについては「手順が間違っていた。意に反する会議でも出席して、堂々と意見を言うべきだった」と語った。 井戸川氏の