自民党最大派閥の清和政策研究会(安倍派)による政治資金パーティーを通じた裏金作り疑惑に関し、安倍派幹部の松野博一官房長官は4日の記者会見で、派閥からパーティー券収入の還流を受けていたかを問われ、「個々の政治活動に関して、政府の立場から言及は控える」と述べ、明確に否定しなかった。 安倍派では、所属議員がノルマを超えて集めた派閥のパーティー券収入を議員にキックバックし、そのやり取りを政治資金収支報告書に記載せず、直近5年間で総額1億円超の裏金を組織的に作っていたという疑いがある。 松野氏は2019年から約2年、安倍派の事務総長を務めており、4日午前の記者会見でもこの問題について質問が集中。だが「政府の立場でお答えは差し控える」と繰り返した。今後の対応についても「それぞれの政治団体の責任において必要な対応がなされる」と述べるにとどめた。 岸田文雄首相は2日、訪問先のアラブ首長国連邦(UAE)で「