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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (96)

  • 「ゆっくり仕事」のススメ ベストセラー作家の大学教授が力説

    ある秋の日、200人の女性たちが米フィラデルフィアのベンジャミン・フランクリン橋に集まり、ウォーキングを行った。「フィリー・ガールズ・フー・ウォーク」という名称のこのグループは、心身の健康増進を目的に、毎週約5キロメートルのウォーキングを実施している。女性と若年成人は、仕事に関連する燃え尽き症候群のリスクが世界的に最も高く、運動はそれを軽減する方法のひとつだ。(PHOTOGRAPH BY BRIAN FINKE) 会議、電話、通知、マルチタスク――現代の職場は、リラックスして仕事ができる環境にあるとは言い難い。事実、最近の米国の調査では、米国人の84%が「自身が抱えるメンタルヘルスの問題の少なくともひとつは雇用主に関するものである」と答えている。 燃え尽き症候群やストレスに悩まされる人の数が驚異的に増えつつあるなか、米ジョージタウン大学の教授でベストセラー作家のカル・ニューポート氏は「スピ

    「ゆっくり仕事」のススメ ベストセラー作家の大学教授が力説
  • 飲み水のPFASに米国初の規制、1億人守る新基準にのしかかる負担

    「永遠の化学物質」と呼ばれるPFASは、米国では広く飲料水に含まれており、取り除くのは極めて難しい。しかし、PFASは精巣がんや早産などの重篤な健康問題を引き起こす可能性が指摘されている。(PHOTOGRAPH BY THEA TRAFF, THE NEW YORK TIMES/REDUX) 米環境保護局(EPA)は2024年4月10日、飲料水に含まれる有機フッ素化合物「PFAS(ピーファス)」(ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)に対する初の規制を発表した。PFASは環境にいつまでも残留するため「永遠の化学物質」と呼ばれる。 EPAによると、新たな規制は、体内に蓄積して多くの健康問題を引き起こすことが知られている6種類のPFASから、1億人もの米国人を守ることにつながるという。PFASとの関連が指摘される健康問題には、腎臓がんや精巣がん、妊娠高血圧症候群、早産、肝

    飲み水のPFASに米国初の規制、1億人守る新基準にのしかかる負担
  • 太陽系の第9惑星が見つかるかも、超巨大な“怪物望遠鏡”が挑む

    米SLAC国立加速器研究所で、完成の最終段階に入ったベラ・C・ルービン天文台のカメラ。189個のセンサーを持ち、32億画素の写真を撮影できる世界最大のデジタルカメラだ。(PHOTOGRAPH BY CHRISTIE HEMM KLOK) 地球上から無数の望遠鏡が夜空を観測しているにもかかわらず、地球の周辺にはいまだに姿がとらえられていない未知の天体が数多く存在している。 しかし間もなく、それが変わろうとしている。南米チリに建設中のベラ・C・ルービン天文台(VRO)は、これまで知られていなかった太陽系の大部分を明らかにし、天文学に進歩と革命をもたらすことが期待されている。驚異のエンジニアリングとソフトウェア、科学的な創意工夫から生まれたVROの目的は一つ。夜空全体を丸ごと記録することだ。 確認される小惑星の数は、VROの運用が開始された直後に急増すると予測されている。1801年に最初の小惑星

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    mutinomuti
    mutinomuti 2024/01/25
    世界は広い
  • 仮想の自宅で「物を捨てる練習」、ためこむ人に効果あり、研究

    ためこみ症に悩む一人暮らしの男性。自宅アパートで。(PHOTOGRAPH BY ARNAUD CHOCHON, HANS LUCAS/REDUX) 古新聞や古着をはじめ、たいした価値がないのに物を捨てられず、生活に支障が出るほどためこんでしまう。そんな「ためこみ症」の治療に、片付けの爽快感や恩恵を仮想現実(VR)の世界で体験することが効果的という研究結果が発表された。「シミュレーションによって、ためこみ症の患者が大切にしている物を手放す練習をさせるという研究は、これが初めてです」と、医学誌「Journal of Psychiatric Research」の2023年10月号に掲載された論文の筆頭著者で、米スタンフォード大学医学部精神医学・行動科学教授のキャロライン・ロドリゲズ氏は言う。 ほとんどの人は、捨てられない大切な物を少しは持っている。しかし、精神疾患の一つであるためこみ症では、火災

    仮想の自宅で「物を捨てる練習」、ためこむ人に効果あり、研究
  • まだ生きているような欧州のミイラ、続々と判明する暴力と死の謎

    デンマークのシルケボー近くの泥炭地で発見されたトーロンマンの穏やかな死に顔の裏には、約2000年前の暴力的な死因が隠されている。同じ泥炭地の中で保存されていた革紐は、彼が絞殺されてから湿地に投げ込まれたことを示唆している。(ROBERT CLARK/NATIONAL GEOGRAPHIC IMAGE COLLECTION) 1640年にドイツのホルシュタイン地方で初めて発見されて以来、まるで生きているかのようなヨーロッパの「湿地遺体」は人々を魅了し続けてきた。アイルランド、英国、ドイツ、オランダ、ポーランド、スカンジナビア、バルト三国から、これまでに約2000体を超える湿地遺体が発見されている。だが、2023年1月10日付けで考古学の学術誌「Antiquity」に発表された画期的な論文は、この数字は控えめで、実際の数ははるかに多いかもしれないと推定している。 湿地遺体は私たちに、遠い過去と

    まだ生きているような欧州のミイラ、続々と判明する暴力と死の謎
    mutinomuti
    mutinomuti 2023/11/23
    KKKがタイヤにガソリン入れて首にかけて火を付ける文化ってこの辺からかなって思ってしまう(偏見)(´・_・`)
  • アフガン地震は“四つ子地震”、「ありえない」と科学者ら唖然

    アフガニスタンのヘラート州ジンダジャン地区のスィア・アーブ村で、地震前に自宅があった辺りを歩く男性。アフガニスタンでは10月に入ってから同じ規模の大地震が4回立て続けに発生しており、村はそのうちの1つの被害を受けた。(PHOTOGRAPH BY LYNSEY ADDARIO, NATIONAL GEOGRAPHIC) 現地時間10月7日午前11時11分(日時間15時41分)、アフガニスタンのヘラート州でマグニチュード6.3の地震が発生した。ヒンドゥークシュ山脈の西端の断層が破壊され、人口の多いヘラート市が大きな被害を受け、近隣の多くの農村が瓦礫と化した。それからわずか23分後、同じくマグニチュード6.3の2回目の地震が発生した。 4日後の10月11日には、人々が瓦礫の中から遺体を回収している最中に、同じ地域で3回目のマグニチュード6.3の地震が発生し、傷ついた住民をさらに打ちのめした。死

    アフガン地震は“四つ子地震”、「ありえない」と科学者ら唖然
  • なぜ人類は牛乳を飲み始めたのか、動物界では異例、いまだに謎

    オランダの酪農場で搾乳する作業員。消化できなかったはずの牛乳を人類が飲み始めた理由は解明されていないが、現代でも、牛乳は生活に欠かせない材だ。(PHOTOGRAPH BY LUCA LOCATELLI, NAT GEO IMAGE COLLECTION) アイスクリーム、バター、ヨーグルトにチーズ、そして背の高いグラスに注がれた冷たい牛乳。現代では、乳製品は生活に欠かせない重要な材だ。しかし、牛乳不使用のココナッツアイスクリームやカシューバター、オーツヨーグルトなどの普及からわかるように、牛乳を飲まない選択をする人もいるし、牛乳をうまく消化できない人はもっとたくさんいる。 太古の昔、私たちの祖先は他の哺乳類と同じく、乳児期を過ぎるとミルク(乳全般)を消化できなかった。現在も、世界の68%の人は、ミルクに含まれる乳糖(ラクトース)をうまく分解できない乳糖不耐症だと推定されている。それ

    なぜ人類は牛乳を飲み始めたのか、動物界では異例、いまだに謎
  • コロナ再感染が増加、かかるほど積み重なる後遺症のリスク

    2022年2月22日、米国メリーランド州ヘイガーズタウンにあるメリタス医療センターの予防接種クリニックで、新型コロナワクチンのブースター(追加)接種の準備をする薬剤師。再感染による合併症を予防する最善の方法は、現時点では、最新の新型コロナワクチンを接種しておくことだ。(PHOTOGRAPH BY KENNY HOLSTON, THE NEW YORK TIMES) 獣医師で英パーブライト研究所のウイルス学者でもあるメナズ・クレシ氏は、新型コロナワクチンの初回接種もブースター(追加)接種も受けているが、これまでに7回も新型コロナに感染している。 最初に感染したのは、パンデミックが始まったばかりの2020年3月だった。症状は軽く、主な症状は嗅覚と味覚がなくなった程度で、あとは2、3日の発熱と痛みとかぜ症状ですんだという。 しかし、続いて家族全員が感染してしまった。家族の症状は重く、入院や酸素吸

    コロナ再感染が増加、かかるほど積み重なる後遺症のリスク
    mutinomuti
    mutinomuti 2023/09/15
    岸田政権「コロナはちょっと強い風邪。風邪でも人は死ぬし、後遺症はでる。医療費は風邪と同じ自己負担してもらいたい」(´・_・`)こうですよね、わかりません
  • 【動画】マダニは「飛べる」と判明、翅はなく跳べもしないのに

    誰も聞きたくないニュースだろうが、マダニは短い距離ながら重力に逆らって空中を移動できることがわかった。6月30日付けで学術誌「Current Biology」に発表された論文によると、ひそかに静電気の後押しを得て、宿主にたどり着くマダニもいるようだ。(参考記事:「危険なマダニ感染症から身を守るための基礎知識、春夏秋は要注意」) マダニはクモガタ類の寄生生物で、動物の血を吸わなければ生きていけない。「宿主を見つけることは、彼らの一生で最も重要な瞬間です」と語るのはドイツ、ベルリンにある自然史博物館の博士研究員であり、生物学者のサム・イングランド氏だ。 だが同時に、マダニはある問題を抱えている。跳躍できないのだ。しかも、マフィンに入っているケシの実くらい小さいものもいる。 マダニの多くの種は、草の葉によじ登り、フック状の脚を伸ばしてじっと宿主となる獲物を待つ。そして、シカやヒツジ、ネズミなどが

    【動画】マダニは「飛べる」と判明、翅はなく跳べもしないのに
    mutinomuti
    mutinomuti 2023/07/17
    アイキャンフライ
  • 年に2回だけ食べられる秘伝のパスタほか、欧州のグルメ秘話4皿

    神の糸と呼ばれる貴重なパスタ──ス・フィリンデウ(イタリア) サルデーニャ島では年に2回、巡礼者たちが夜通しかけてヌーオロ市からルーラ村まで歩く。寝ることも泊まることもせず、時には数百人、数千人が歩き続ける。30キロも歩くと、サントゥアリオ・ディ・サン・フランチェスコ(聖フランシスコの聖地)の入り口に到着する。ここがゴールだ。 巡礼者が歩いてきたのは、聖地そのものを見るためではなく、世界で最も珍しいパスタべるためだ。サルデーニャ語で「神の糸」を意味するス・フィリンデウは、恐ろしく複雑なパスタで、現在このパスタを作れる人は3人しかいない。全員サルデーニャ島に住む親戚同士で、年に2回しかない聖フランシスコの祝日に訪ねてくる巡礼者のために、毎日パスタを作り、蓄えているという。ヌーオロでは、300年近く前からアブレイニ家の女性たちがこの伝統を受け継いできた。 材料は、セモリナ粉と水と塩だけ。盛

    年に2回だけ食べられる秘伝のパスタほか、欧州のグルメ秘話4皿
  • タイタニック号ツアーの知られざる実態、残骸に悪影響も

    タイタニック号は崩壊し続けている。鉄バクテリアが船体を分解し、主要構造物が崩壊してしまった。訪問者たちがこの劣化を加速させている可能性もある。(PHOTOGRAPH BY EMORY KRISTOF, NAT GEO IMAGE COLLECTION) カナダのニューファンドランド島セント・ジョンズの街から約610キロ沖の海底に沈むタイタニック号にたどり着くには、8時間と25万ドル(約3500万円)が必要だ。 6月18日、このような旅に出るため、5人が潜水艇タイタンに乗り込んだ。8時間の遠征ツアーが始まってわずか1時間45分後、タイタンは消息を絶った。捜索は今も続いている。(参考記事:「5人が行方不明、タイタニック号深海ツアー潜水艇の6つの疑問」) 深さ約3800メートルの海底を目指す危険はあるものの、タイタニック号を自分の目で見ることができる人はごくわずかしかいない。これはたまらなく魅力

    タイタニック号ツアーの知られざる実態、残骸に悪影響も
  • タイタニック号ツアー潜水艇、現状の救助法は船体を破壊する恐れ

    捜索中の無人探査機はいずれも引き揚げ作業に非対応で、戦闘機F-35を引き揚げたシステムを使っても難しいと、ツアー参加者が属する探検家クラブの会長は言う。

    タイタニック号ツアー潜水艇、現状の救助法は船体を破壊する恐れ
  • ネコの新たな不妊法を開発、注射1本で済み手術は不要

    米国シンシナティ動植物園の絶滅危惧動物保護研究センターで、新しい不妊法の研究に参加しているメスのネコたち。(PHOTOGRAPH BY MADELEINE HORDINSKI) 米国では、年間40億羽の鳥と220億匹の小型哺乳類が、イエネコに殺されている。この数は、毒物の誤飲や生息地の破壊など、人間の活動の影響で命を落とす数をはるかに凌駕し、野生動物の健康と多様性への脅威となっている。そんなイエネコによる被害を少しでも減らすためにできる対策の一つが、ネコの繁殖力を抑えることだ。(参考記事:「ネコに殺された232匹の動物たち、一枚の写真に」) 米ハーバード大学の生殖生物学者デビッド・ペピン氏と、シンシナティ動物園の動物研究ディレクターであるウィリアム・スワンソン氏率いるチームは、飼いネコや野良ネコの数を管理するために、安全で新しい遺伝子技術による不妊処置法を開発し、6月6日付けの学術誌「na

    ネコの新たな不妊法を開発、注射1本で済み手術は不要
    mutinomuti
    mutinomuti 2023/06/10
    “不妊ウイルスの流行を恐れることはない。このウイルスは複製できないため、不妊症がうつるリスクはない”複製の特徴を奪取した新型コロナウイルスみたいなのが現れそう(´・_・`)悲報「猫が世界から消えました」
  • 奈良公園のシカ、コロナ禍で「おじぎ」をしなくなる、研究

    奈良公園(奈良市)に生息する野生のシカが、新型コロナウイルス禍を経て耳と頭を下げる「おじぎ行動」を取らなくなっていることが、奈良女子大学などの研究グループの調べで分かった。観光客が激減すると奈良公園に出没するシカの頭数も減った。住宅街のカラスは生ゴミをあさるなど、生き物と人間の暮らしには密接な関係があることは知られていたが、人間活動が減ったことによる生き物への影響を調査した報告は珍しいという。 おじぎは「鹿せんべい」のためか 奈良女子大学研究院自然科学系生物科学領域の遊佐陽一教授(動物生態学)によると、野生のシカには元々、攻撃の前にストレスを感じると頭を下げる「おじぎ行動」が見られる。しかし、奈良公園周辺に生息するシカは観光客を見つけると「鹿せんべい」を求めて近寄り、おじぎ行動をとるという。同じようにシカとふれあえる観光地、宮島(広島県廿日市市)のシカはこのような行動を取らず、奈良公園周辺

    奈良公園のシカ、コロナ禍で「おじぎ」をしなくなる、研究
    mutinomuti
    mutinomuti 2023/05/28
    2020年3月の回数は無視?こんなグラフと線書いているのをナショジオが採用?ナゾロジーみたいだな(´・_・`)
  • 世界一黒い触れる素材、「至高の」暗黒シートを開発、産総研など

    可視光を99.98%以上吸収しほとんど反射しない「至高の暗黒シート」を産業技術総合研究所と量子科学技術研究開発機構の研究グループが開発した。カシューナッツの殻から抽出したポリフェノール類の「カシューオイル」の樹脂を利用。同じグループが2019年に開発した「究極の」シートを超えた黒さで、耐久性も良く、触れる素材では世界一の黒さとなった。 反射の少ない黒色材料は装飾や映像、太陽エネルギー利用、光センサーなど多分野で利用され、優れた材料が切望されている。炭素でできた円筒状の物質、カーボンナノチューブでできた材料はあらゆる光を99.9%以上吸収し世界一とされてきたが、触ると壊れてしまい実用が難しかった。 研究グループは2019年に「究極の」暗黒シートを発表した。これは加速器からイオンビームを照射するなどして、カーボンブラック顔料を混ぜたシリコーンゴムに微細な円すい状の凹凸を作り、ここに光を閉じ込め

    世界一黒い触れる素材、「至高の」暗黒シートを開発、産総研など
    mutinomuti
    mutinomuti 2023/02/10
    ベンタブラックより黒いの? https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ベンタブラック
  • 【動画】近くのタコに物を投げつけるタコ、初の報告

    コモンシドニーオクトパス(Octopus tetricus)。(NATURE PICTURE LIBRARY / ALAMY STOCK PHOTO) 独特の方法で縄張りを守る生き物がいる。ニュージーランドとオーストラリア東部の亜熱帯海域に生息するマダコの仲間、コモンシドニーオクトパス(Octopus tetricus)だ。2022年11月に学術誌「PLOS ONE」に発表された最新の研究によれば、ほかの生き物が近づきすぎると、このタコは物を投げて応戦するそうだ。タコにおいてこのような行動が報告されたのは初めて。 今回の研究では、コモンシドニーオクトパスが侵入者に対して貝殻や藻類、シルト(沈泥)を投げつける様子がカメラに収められた。さまざまな魚と水中カメラが標的にされたほか、同じタコに対して物を投げつける姿も確認された。 行動の動機は不明だが、「タコのパーソナルスペース」と関係があるかもし

    【動画】近くのタコに物を投げつけるタコ、初の報告
  • 眠ると透明になるカエル、秘密は血液に隠されていた

    グラスフロッグの一種(Hyalinobatrachium mashpi)のメスをガラスにのせて撮影した写真。体内の臓器や卵が透けて見える。(PHOTOGRAPH BY JAIME CULEBRAS) 中南米に暮らすアマガエルモドキ科のカエル「グラスフロッグ」。半透明の皮膚や筋肉をもち、周囲の森に溶け込めることからそう呼ばれている。裏返しにしてみれば一目瞭然だ。解剖などせずとも、心臓や肝臓、そして曲がりくねった腸まで見ることができる。 グラスフロッグが透明になる仕組みについて、新たな驚くべき発見が2022年12月23日付けで学術誌「サイエンス」に発表された。 フライシュマンアマガエルモドキ(Hyalinobatrachium fleishmanni)というグラスフロッグは、眠るときに、鮮やかな色をした赤血球の89%を、肝臓の中にある規則正しく並んだ袋に取り込む。光を遮る赤血球の大半が体内を循

    眠ると透明になるカエル、秘密は血液に隠されていた
  • 研究室に行ってみた。東京大学 色覚の進化 河村正二 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    わたしたちの視覚には「色」がある。だから、色があるのは当たり前と思うかもしれないけれど、色覚を持たない動物も多い。なぜわたしたちには色覚があり、どのように進化してきたのか。魚類から霊長類まで、広く深く色覚を追究している河村正二先生の研究室に行ってみた!(文=川端裕人、写真=内海裕之)

    研究室に行ってみた。東京大学 色覚の進化 河村正二 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
  • 若い女性600人を殺害「血の伯爵夫人」バートリ・エルジェーベト

    「血の伯爵夫人」としても知られるバートリ・エルジェーベトは、史上最も多くの人を殺した女性連続殺人犯であるとされ、数百人の若い女性を拷問にかけ、殺害したと言われている。(PHOTOGRAPH BY KEITH CORRIGAN, ALAMY STOCK PHOTO) 血と拷問とセックスに彩られたその陰惨な物語は、近年の研究により、さまざまな議論の的となっている。ハンガリーの伯爵夫人バートリ・エルジェーベト(1560〜1614年、エリザベート・バートリとも)の人物像については諸説があり、殺人にとりつかれた狂人とされる一方で、彼女の財産を狙う家族や敵対者によって罪を着せられた犠牲者とも言われる。 バートリは一般に、史上最も多くの人を殺した女性連続殺人犯であるとされ、豪奢な城の中で600人以上の若い女性を殺したと言われている。伝承によると、バートリは処女の血に自分の体を浸すことで永遠の若さを保つこ

    若い女性600人を殺害「血の伯爵夫人」バートリ・エルジェーベト
    mutinomuti
    mutinomuti 2022/11/13
    またキリスト教か
  • 風向きや風速が変わっても夜にまっすぐ飛べる蛾、どうやって?

    この研究で注目したヨーロッパメンガタスズメは、毎年ヨーロッパとアフリカの間を3800km以上も移動する大型で夜行性の渡りをする昆虫だ。(PHOTOGRAPH BY CHRISTIAN ZIEGLER / MAX PLANCK INSTITUTE OF ANIMAL BEHAVIOR) 大型のガの仲間であるヨーロッパメンガタスズメ(Acherontia atropos)を刺激すると鳴くことがある。背中には髑髏(どくろ)のような模様があり、映画『羊たちの沈黙』では死の象徴としてカメオ出演を勝ち取った。 いわば悪名高きこの昆虫の夜間飛行の追跡に、このたび科学者がついに成功し、8月12日付けで学術誌「Science」に掲載された。夜に飛ぶ昆虫の個体を追跡するなど不可能だとかつては考えられていた。 最も衝撃的な発見は、ヨーロッパメンガタスズメがドイツのコンスタンツにある空港から、スイスのアルプス山脈

    風向きや風速が変わっても夜にまっすぐ飛べる蛾、どうやって?