セブン&アイ・ホールディングス <3382> が総力を挙げて取り組む「オムニチャネル戦略」。ネット通販や実店舗などあらゆる販路を組み合わせ、いつでもどこでも欲しいものが買えるようにするものだ。昨年12月には、戦略の迅速な実現を目指し、通販大手のニッセンホールディングス <8248> (HD)など計4社の買収や出資を相次いで発表した。 ただし、これまでセブン側のメリットは語られても、買収・出資された側の目的はあまり注目されてこなかった。セブンという“傘”の下に入るメリットは何だったのか。 【詳細画像または表】 ■ 1日に1800万人がレジを通る 「いろいろな提携先を模索したが、セブン以上の企業はなかった」。セブングループが133億円で約51%の株を取得し子会社化したニッセンHDの脇田珠樹・経営企画本部長はそう打ち明ける。同社は数年にわたってパートナーを探しており、専門店や商社などが候補に挙