「リコーの最先端テクノロジーが、(神奈川県の取り組みと)どう結びついて発展していくのか楽しみにしている。認知症の新たな知見が見つかるかもしれない」(神奈川県の黒岩祐治知事)――。リコーと神奈川県は2020年1月29日、「医療及びヘルスケア分野における連携と協力に関する協定」を締結した。脳の活動状況を測定できる「脳磁計」をはじめとするリコーの技術を活用して認知症の前段階の早期発見や改善などに取り組み、健康寿命の延伸を目指す。 神奈川県は健康と病気の間の状態「未病」に注目しており、健康寿命を延ばすために「未病を改善する」取り組みを進めている。例えば薬や健康診断の結果、日々の体重や血圧、歩数、母子手帳の記録などの健康関連データを記録して管理するアプリ「マイME-BYOカルテ」などを提供している。 一方のリコーは、脳磁計などを活用して脳・神経疾患の診断や早期発見、治療への貢献を目指している。神奈川