【釆沢嘉高】都が昨年11月にネット上で公開したAKB48出演の知事選PR動画に、誤ってテロップ状の企業広告が表示されていたことがわかった。選挙期間中だったが、広告を外すよう対策を取っていた間、携帯やスマートフォンで動画が見られなかった。都選挙管理委員会は「不適切だった」としている。 都は昨年11月、知事選のPR業務を約2億円で大手広告会社電通に委託。動画はその一環で制作され、AKB48メンバー3人が投票を呼びかける内容。告示3日前の11月26日に知事選の特設サイトで公開された。 ところが、公開された動画には民間企業の広告がテロップのように上から重なるよう表れ、クリックすると企業サイトに移動する形になっていた。都民からは「公共性を欠いている」といった苦情が寄せられ、都も「公共的なPR動画に意図しない広告が表示されるのは不適切」と判断し電通に改善を指示した。