戦場では子供の泣き声が聞こえなかった。 花も咲かなかった。 保健と看護にその生涯をかけた花田キミという女性の生涯を描いた映画の終盤で出てきた台詞。 戦争と感染症。 繰り返す歴史。 子供の声が聞こえ、普通に町を歩けて、春には花が咲くという当たり前が、いかに幸せなことなのか 。 つい忘れそうになる。 じょっぱり、看護の人 花田ミキ 映画館で久しぶりに泣いた。 上映が終わって監督の舞台挨拶で聞いたエピソードを聞いて、再び泣けた。 監督が幼い頃、列車の中で高熱で呼吸が止まり、たまたま居合わせた保健師の花田ミキさんの適切な対応によって、列車を停め自衛隊のジープに乗せて病院へと搬送され命を取り留めた。 幼少期に命を救われた監督は、コロナ禍を経験した今だからこそ、保健衛生と看護に、人生をかけた花田ミキさんの人生を描くことにしたという。 それは医療従事者の方々へのエールも込められている。 花田ミキさんは、