この記事の問いと内容 この記事では、「コンピュータは数学者になれるのか 数学基礎論から証明とプログラムの理論へ」という本を紹介したい。数学、論理学、人工知能、プログラムをまたぐ、とんでもなくエキサイティングな本になっている。 ・数学するという行為は、記号、形式に還元可能なのか? ・数学者の数学という行為を、どうやってコンピュータで再現させるのか? ・再現できるとするなら、人工知能は人間知性を超えたと言っていいのか? ・数学の本質、プログラムの本質、またそれらの間の関係の本質とはなにか? こんな問いに興味がある人には、ぴったりな本だと思う。これらテーマのもと、数学基礎論という抽象的な議論を追うことになる。そこには、あの不完全性定理も、もちろん登場する。 数学するとはなにか。それは、「証明とはなにか?」を考えることへ向かう。 そして、人工知能の中身であるプログラムと数学、証明の関係を丁寧にひも