「40~50年後には量子コンピュータの出現などにより、現在の100万倍から1億倍のコンピューティングパワーが安価で手に入るようになる」。「IT Japan 2010」初日の2010年7月14日の講演で、NTTデータの岩本敏男副社長はこう言い切った(写真)。 岩本副社長は、CPUやストレージ、ネットワークの性能がこれからも飛躍的に伸び続けることを挙げて、「ITの急速な進化が、社会システムをどう変えたか、あるいは変えるかを把握することが重要だ」と指摘した。 ITが社会システムを変えた例として、岩本副社長はバスの運行情報を配信するシステムに触れた。「以前は、バスの運行の遅れを事前に把握する手段がなく、停留所で30分近く待たされることがよくあった。今では、バスの運行状況を携帯電話にリアルタイムで配信しており、バス停で長く待つ必要がない」(岩本副社長)。 今後、ITの力で利用者の利便性を飛躍的に高め
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