もうこれ以上働きたくない。男性大部屋に点滴のボトル交換に行ったら、その入院患者(50代)が同室のジーさま(80代)となにやらボソボソ話をしている。 女性の大部屋の場合、こういう場面はさほど珍しくもなくて、同じ部屋の患者同士で一日中なんやかやと話をしていたり、見舞い客が持ってきたお菓子を配ったり(食事制限とかあるんで原則やっちゃダメですよ)、用事でやってきた看護師がネタにされたりと、入院したらしたでその場でそれなりの生活をエンジョイしているようで、なかなか病室はにぎやかなものだったりする。ところが男性大部屋ではわりあいみんな没交渉、それぞれテレビを見ていたり煙草吸いに出て行ったりとあまり同室患者同士で交流することなんざあまりない。 どうやら彼らはお互いの配偶者についての不満を語り合っている様子。 50代「来るたび文句ばっかりですよー、こっちは病人だってのに」 80代「うちのばあさんも足が痛い