加藤勝信・1億総活躍担当相 「同一労働同一賃金」は、非常に厳格にやるととても日本では無理だという意見がありましたし、我々もいささかそういうところに乗っていた。しかし、(同一労働同一賃金を導入する)欧州の最近の事例を見ると、決してそれを原理的にやっているわけではない。「原則」と「例外」という言い方が良いかわからないが、いわゆる職務だけではなく「キャリアパス」とか「人事ローテーション」とか、そうした総合的なことを見ながら、いかにそれが(賃金格差の)合理性があるかないかを判断している。 そういう意味では、日本の雇用環境そのものを我々はすべて取っ払おうという思いはないが、この(日本の雇用)環境をベースにしながらも(同一労働同一賃金の)議論は十分やっていけるのではないか。(東京都内での経済セミナーで)