ちと遠いけど歩いていける距離にある体育館が開票所になっているとしって、ちょっとのぞいてみようと思ったのである。 いったことなかったし。 テレビで夜八時ちょうどの議席予測をみてから、ぶらぶらと散歩しながら、体育館に向かったのだ。 夜の体育館からは、こうこうと明かりが漏れていて、駐車場にはタクシーも何台かとまっていて、案内係の若い人もいて、「こんばんは」と声をかけられてしまった。 入り口には警備員と、奥には警官もいる。 「開票見に来たんですけど」と警備員に聞くと、「正面の階段を登って突き当たりを左です。係のものがいますから」という。 “係のもの”は、大学生アルバイトといっても通りそうな若い男女二人組だった。 男は白いワイシャツにスラックス。 見学にきた旨をつたえると、「こちらにお名前と住所を書いてください」という。 身分証明書くらい必要なのかとおもったら、それはいらないらしい。 時節柄、“宮迫