7月8日(火)曇り【尼僧差別について考える】 先日「ジェンダーイコールな仏教をめざして」という公開シンポジウムが、本願寺築地別院で開かれ参加する機会を得た。一般社会でも女性に対しての差別は根強くあるが、仏教界でも各宗派にそれぞれある。その差別に対して、日蓮宗、浄土宗、浄土真宗、天台宗、曹洞宗の各尼僧侶がパネラーとして、それぞれの現状を発表された。 各宗派それぞれの事情があるので、並べてその差別の状況を同じようには論じられないが、厳然としてある差別に対して改めて考える機会となったのではないだろうか。 女性蔑視の状況は今に始まったことではないし、尼僧侶に対しての差別も長い歴史があることだ。このブログでも「苦難の尼僧史」として四回にわたって書いたことがある。日本に仏教が伝来して以来続いてきたことではある。社会は力関係で成り立っていて、男性優位の状況は長く続いているが、いずれにしても性別による差別