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ブックマーク / blogs.itmedia.co.jp/natsume (10)

  • 水木しげるさん逝去:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    http://news.yahoo.co.jp/pickup/6182543 水木さんが逝かれた。 デスクワークしていたら立て続けにマスコミからコメント依頼がきて知った。 貸時代にはほとんど知らず(「忍法秘話」では見ていたはず)、「ガロ」で作家として認識し、すっとぼけた中に尋常ならざるニヒリズムというか、索漠たる気配の漂う短編群が大好きだった。後年、捕虜生活中に描いた絵の、時間が止まった「死」の気配に、それが戦争体験とつながっているのを知った。いわゆる妖怪は、おそらくその「死」=「異界」からやってくる。そのはざまに立つのが、ねずみ男だったろう。 マンガ論を手塚を軸に始めたとき、手塚を相対化する存在のひとつが梶原一騎とならんで水木さんだったし、とにかく水木マンガのあの世界が好きだった。でも、インタビューでご人にお会いして、いきなりその人をった存在にやられ、「水木マンガも面白いけど、ご

    水木しげるさん逝去:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
    myrmecoleon
    myrmecoleon 2015/12/01
    「とにかく長生きされていることが嬉しくてしかたない人だったと思う。」
  • 内記稔夫さんが亡くなった:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    「現代マンガ図書館」を作られ、私費で貸を中心に膨大なマンガを保存整理され、日のマンガ研究に大きな貢献をされてきた内記稔夫さんが亡くなられた。 内記さんは、江戸っ子らしい気風の素敵な方だった。よく会場を手配してくれたマンガ史研究会では、いつも分け隔てない態度で若い人たちにも接し、気さくに何でも話してくれた。長い間、私財を投じてアーカイブを支えてこられた彼に手塚特別賞が贈られたときは、当に嬉しかった。でも、そのスピーチでも窮状を訴えられていたのが記憶に残る。もともとブックオフを狙った「著作権を考える会」の運動が失敗し、ついでみたいに一定程度の蔵を持つ貸し業に課金することになったときも怒っておられた。私設図書館は、貸屋さんなのだ。マンガ出版社は、恩人に仇で返すマネをしたといわれても仕方がない。あの時は休業することになった生き残りの貸屋がずいぶん出ただろう。悔しかったと思う。 いや、

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  • 森川嘉一郎「私と漫画図書館計画」(「ちくま」2月号):夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    ちくま2月号の連載「オタク文化の現在」24、森川嘉一郎「私と漫画図書館計画」。読むべし! http://www.chikumashobo.co.jp/blog/pr_chikuma/entry/115/ 国際交流基金のベネチア・ビエンナーレでの「おたく」展と凱旋展があり、その展示品の保存計画に始まり、まるでワラシベ長者のように米澤コレクションや現代マンガ図書館の内記コレクションとも結びつき、彼が明大の国際日学部に呼ばれたことで一気に実現が具体化したミュージアム計画の経緯が書かれている。もちろんワラシベ長者のような受動的な話ではなく、森川氏の卓越した構想力とプレゼンテーション能力によるものなのだが・・・・。 この計画が進めば、森川氏はいずれ日のおたく文化、マンガ・アニメ関連研究の恩人になるであろう。僕らは大変な才能を手にいれたのかもしれない。感謝。

    森川嘉一郎「私と漫画図書館計画」(「ちくま」2月号):夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
    myrmecoleon
    myrmecoleon 2009/02/05
    お。1月号にのってるのだと思いこんで探し回ってたけど2月号だったのか。今夜探す/読んだお。面白かった
  • 辰巳ヨシヒロ『劇画漂流』上巻と霜月たかなか『コミックマーケット創世記』:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    辰巳ヨシヒロ『劇画漂流』上巻(青林工藝舎)。 辰巳が手塚らとの交流をへて、投稿マンガで賞金を得ながら、次第に長編を描くようになり、榎法令館や東光社、日の丸文庫で単行を描き、そしてのちに「劇画」と呼ばれる既成のマンガではない表現にとどりついてゆくまでを描いている。上巻は、まさにその現場となる日の丸文庫での「影」創刊の頃が描かれるところで下巻へ・・・・。う~~、面白い! 辰巳の主観の中で、それまでのマンガに物足らないもの、何か違う表現への移行が、同時に「生活のためのマンガ」という意識から、どういう演出で描くかなどの表現意識への移行と並行して描かれているあたり、資料的にも、「劇画」の意味したものを考える上でも貴重だし、興味深い。それらの過程をマンガで読める、というのも嬉しい。あ~早く下巻読みたい! 霜月たかなか『コミックマーケット創世記』(朝日新書)。 いやー、これもまた面白い! 全部読んで

    辰巳ヨシヒロ『劇画漂流』上巻と霜月たかなか『コミックマーケット創世記』:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
  • 11月1日、現代マンガ図書館30周年記念パーティ!:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    国会図書館にもないほどの現代マンガ資料を、個人で充実させ、30年も続けてこられた現代マンガ図書館と内記館長。 僕がマンガについて書き始めた80年代、まだ単行に初出データのあることは少なく、連載開始はまだしも、終了年を知るのは大変だった。そんな状況でデータを調べて批評を書こうとしたら現代マンガ図書館がなければ成り立たなかった。内記さんは、日のマンガ研究の恩人でもある。今も、マンガ史研究会にいつも顔を出し、若手研究者にも分け隔てなく、にこにこしてみんなを見守ってくれている。怒るときもまっすぐ怒る江戸っ子である。僕のような成り損ないではない。 30周年おめでとうございます! そして、ありがとうございます。今後ともよろしく! というわけで、内記ブラックジャック稔夫館長の勇姿。けして怪人20面相ではない。まして呉智英さんが間違えたようにドラキュラではありません。 会場には、もうとんでもないほどの

    11月1日、現代マンガ図書館30周年記念パーティ!:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
  • サンケイの『軍鶏』係争記事のコメント:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080628/trl0806280121000-n2.htm 『軍鶏』のマンガ家たなかさんが、「原作者」を訴えた事件のサンケイニュース記事に、僕のコメントが載ってました。 〈業界に詳しいコラムニストの夏目房之介氏は「漫画界には契約書を交わす慣習が少なく、 原作者と漫画家の仕事の分担もあいまい。それでも著作権料は折半が多く、漫画家が怒るのも 無理はないかも。しかし、漫画家はおとなしい人が多く、裁判沙汰(さた)になるというのは よほどのことだ」と話している。 〉 僕は基的に、よほどでないとコメントはしないので、これは勝手に出されたコメント記事です。内容的には、〈それでも著作権料は折半が多く、漫画家が怒るのも 無理はないかも。〉の部分は、僕は言ってないはずで、僕の話を受けての記者の創作ではないかと思います。 昨夜、あ

    サンケイの『軍鶏』係争記事のコメント:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
    myrmecoleon
    myrmecoleon 2008/06/28
    「マスコミって、僕も長くいますけど、ふつうの人が思うほどちゃんとした社会じゃなくて、かなり「いい加減」だし、ルーズです」
  • 大阪府立国際児童文学館の統合案:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    大人氏のブログ「ミヤモメモ」に、明日「日マンガ学会」サイトにアップするはずの〈大阪府立国際児童文学館存続要望書の内容〉が先行公開されています。 http://d.hatena.ne.jp/hrhtm1970/ 手短にいうと、橋下知事がコストカット策のうちに大阪国際児童文学館を府立図書館に併合する案を含めて発表し、それに対して「慎重な再検討」を要望する、というものです。非常に緊急性の高い事で、財政再建策として急速にプロジェクトが進められる中で、マンガ史、マンガ研究でも利用できる重要なアーカイブをもつ文学館の統合は、利用の側からすると今後の研究進展に影響する大問題だ、ということで、宮氏はじめ大車輪で対応しているという印象です。 竹内オサム氏も関西ジャーナルに寄稿しています。 http://mainichi.jp/kansai/photo/news/20080411oog00m04000

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  • 京都国際マンガミュージアムOPEN:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    「京都国際マンガミュージアム」が25日(土)OPENした。 http://www.kyoto-seika.ac.jp/kyotomm/ 24日(金)、開館記念フォーラム「現代マンガ・アニメのルーツとマンガの未来」が能楽堂でおこなわれ、パネリストとして参加。前日、いまだ作業の真っ只中で大わらわの中、内覧させてもらい、翌日、フォーラムへ。 高畑勲さん、竹宮恵子さん、寺脇研さん(元文化文化部長)と僕、それに狂言師・茂山千三郎さんの司会。茂山さんは打ち合わせの段階で、かなりとまどわれていた。マンガは好きとおっしゃってたけど、もう少し詳しければね。 僕はビデオ出演の養老さん(館長)の「吹き出しは日語のルビ」論による、あたかも吹き出しが日固有の伝統みたいな語りが気になったので、まずは「マンガ=日固有文化論」批判をちょいと語っておきました。 そのさいとなりの高畑さんに「高畑さんも日固有文化論的

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    myrmecoleon
    myrmecoleon 2006/11/27
    実質機能は有料図書館なんだが。/「でも、残念なことに「船頭多くして」の権限曖昧状態を生み、ある目的に向かって組織化する独裁的な執行ができない」どこも同じか
  • 『萌えるアメリカ』記念トーク:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    堀淵清治『萌えるアメリカ 米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか』(日経BP社)刊行記念の著者トークが青山ブックセンター店であるそうです。 2006年10月24日(火) 午後7時~9時(6時半) 「欧米における出版ビジネスとJ-POPカルチャー」堀淵清治 コーディネーター 賀川洋 青山ブックセンター店・A空間 定員60名(まだ余裕ありそうです) 入場料 3000円(書籍代、懇親会代、税込み)※すでに著書を買っている人はを持ってゆくと1500円だそうです。 電話予約・問い合わせ 03-5485-5511 http://www.aoyamabc.co.jp/events.html#ao20061024_1 堀淵氏の、このは小学館VIZ立ち上げから現在にいたる米国マンガ事情を書いたもので、ものすごく面白かったです。とくに複雑怪奇な米流通事情と出版の関係をわかりやすく書いてあって

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  • とりとめもなく、友人の死に:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    このところ、立て続けに二人、同年代の友人を失った。二人とも、ものすごく親しいというほどではなく、たまに会う程度だったが、悪印象をもったことはない。 一人は、僕より数歳上で、海外旅行から帰って突如倒れた。脳内の出血が脳幹に達し、処置が早かったにも関わらず亡くなった。まだ亡くなる前、いわゆる植物状態で横たわっているときに病院にいったが、同行の友人と、昔一緒にタイに行ったときのことばかり話して帰った。彼は、僕の中でそのときのままで、 そのときの記憶を引き出してくれた。もう二十年近く昔の話だ。ああ、そういえばお互いに落語が好きで、六木のバーで若い女の子を相手に二人で落語を啓蒙したこともあった。その店でたまに会ったのだ。まだ僕は30代で世間はバブルに浮かれていた。 もう一人は、米沢嘉博氏。昨夜、突然訃報に接した。その直後から、ブログやミクシ周辺で多くの人の記事に会う。彼に会ったこともない人も、コミ

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