タグ

ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (23)

  • マダガスカルの謎の遺跡で定説覆す発見、ゾロアスター教の楽園か

    かつては難破したポルトガル船の乗組員が作ったと考えられていた、マダガスカルのテネキー遺跡に残る岩のくぼみ。新たな研究は、この遺跡がペルシャから逃れてきたゾロアスター教徒のものであることを示唆している。(Photograph Courtesy Raphael Kunz) インド洋に浮かぶマダガスカル島のテネキー遺跡は、長い間科学者たちを悩ませてきた。初期の説では、岩にうがたれたくぼみや石壁を最初に作ったのは1500年代に難破したポルトガル船に乗っていた人々とされていた。しかし、2024年9月11日付けで学術誌「Azania: Archaeological Research in Africa」に掲載された研究では、それよりも数世紀も早い時代の遺物が見つかり、ペルシャを追放されたゾロアスター教徒たちが楽園を築こうとした可能性が示唆された。 テネキー遺跡は、マダガスカル島の南西部に広がる熱帯雨林

    マダガスカルの謎の遺跡で定説覆す発見、ゾロアスター教の楽園か
  • 食塩に実は隠れた甘さ、塩化物イオンによる味覚を発見

    塩(塩化ナトリウム)はナトリウムイオンと塩化物イオンが結びついている。このうち、ナトリウムイオンは口の味細胞にある塩味の受容体に結合し塩味として感じられるが、一方の塩化物イオンは甘味やうま味の受容体に結合していることが分かった。岡山大学などの研究グループが、メダカやマウスの実験で発見した。ヒトにも、同様に塩化物イオンが結合するタイプの受容体があるという。 ヒトの口の中には甘味、うま味、塩味、苦味、酸味を起こす物質と結合する受容体がある。それぞれの味を起こす物質と対応する受容体の構造が、鍵と鍵穴の関係のようにぴたりと結合して味を識別する。こうして甘味受容体は砂糖、塩味受容体はナトリウムイオンを感知する。糖は塩味受容体には結合しない。この仕組みはヒトや魚類など脊椎(せきつい)動物に共通するという。 ヒトはみそ汁に近い0.8~1%ほどの濃度の塩水はおいしい塩味として感じるが、その10~20分

    食塩に実は隠れた甘さ、塩化物イオンによる味覚を発見
    myrmecoleon
    myrmecoleon 2023/03/23
    たっぷりの塩はしょっぱいが、ちょびっとの塩は甘いのか。よくできてる。
  • 第5回 日本のマンガやゲームに北欧神話が広まった歴史をひもとく | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    信州大学人文学部の伊藤盡さんは、研究の柱に「日のマンガにおける北欧神話受容史の萌芽研究」を掲げている。たしかに、日には北欧神話に題材をとったマンガはとても多く、少しでも関心のある人なら5つどころか10以上、挙げられるだろう。21世紀になってからは、いわゆるライトノベルで扱われることも増えた。もはやすべてを把握するのは不可能ではないかという水準だ。 こういった日人の北欧神話好きはどこから来て、今どのように結実しているのか。伊藤さんによれば、アジアにおいて北欧神話をかくも受容し、新たな文化的な創造物を送り出し続けているのは、今のところ日だけだという。我々は何をそこに見るべきなのか聞いていきたい。 そのためには、マンガに限らず日における北欧神話の受容史を、まずは簡単に解説してもらう。 「日で北欧神話が受容されていく中には、やっぱり転機は3回あったと思います。1回目は山室静さん(190

    第5回 日本のマンガやゲームに北欧神話が広まった歴史をひもとく | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
    myrmecoleon
    myrmecoleon 2022/01/19
    自分が北欧神話知ったきっかけはアニメの星矢かな。1988年の劇場版とアニメオリジナル展開が北欧神話だった。
  • 収蔵品の隠された過去をオープンに、アムステルダム国立美術館

    アムステルダム国立美術館に収蔵されているこの華やかな首輪は、かつてはペットの犬のものだと考えられていたが、その後、奴隷にされた黒人につけられていたことが判明した。同美術館では、歴史をより正確に伝えるために、収蔵品の再評価を行い、植民地時代の来歴を詳しく追跡している。(COURTESY OF RIJKSMUSEUM) 1881年、繊細な彫刻が施された17世紀の黄金の首輪が、オランダのアムステルダム国立美術館に「犬の首輪」として寄贈された。ところが同美術館が数年前、オランダの奴隷貿易をテーマとした展示のために学芸員たちが収蔵品を再確認したとき、美しい黄金の首輪に醜い過去があることに気づいた。 「19世紀当時の絵画を見れば、この首輪はペット用のものではなく、若いアフリカ人男性の首につけられたことがわかります」。こう語るのは、アムステルダム美術館の歴史部門の責任者で、「奴隷展」のキュレーターを務め

    収蔵品の隠された過去をオープンに、アムステルダム国立美術館
  • ギャラリー:写真で見る米議会乱入事件、トランプ支持者が暴徒化 写真28点

    上院会議場に入ったトランプ大統領の支持者。議員や職員は急いで安全な場所に避難した。(PHOTOGRAPH BY WIN MCNAMEE, GETTY) 1月6日午後、ドナルド・トランプ米大統領の支持者が首都ワシントンの連邦議会議事堂に押し寄せ、大統領選挙の結果を認定しようとしていた議員たちが避難する騒ぎとなった。(PHOTOGRAPH BY SAMUEL CORUM, GETTY IMAGES)

    ギャラリー:写真で見る米議会乱入事件、トランプ支持者が暴徒化 写真28点
    myrmecoleon
    myrmecoleon 2021/01/09
    すごい写真だな…
  • 中世の暗殺教団「アサシン」は実在したのか 通説を検証

    シリア、マサイフに残るニザール派の要塞跡。「アサシン派」との蔑称で呼ばれることもあるニザール・イスマイル派。中世、要塞化された城を拠点に活動していた。(PHOTOGRAPH BY AGEFOTOSTOCK, ALAMY) かつて中東には暗殺者の秘密集団があり、一帯を支配していた――これは事実とは違う伝説で、十字軍時代の年代記やビデオゲームのために脚色を加えて作り上げられたものだ。 一方で「Assassin(アサシン、暗殺者)」という言葉は、「ニザール・イスマイル」というイスラム教の一派に対して使われていた蔑称に由来するものだ。彼らはイスラム教シーア派から分派した秘密主義の集団で、短命だが政権を樹立した。このニザール派について、もう少し詳しく見ていこう。 ニザール派の起源は、西暦632年に起こったイスラム教最初の分裂にまでさかのぼる。預言者ムハンマドの後継としてだれがイマーム、すなわち指導者

    中世の暗殺教団「アサシン」は実在したのか 通説を検証
  • 新型コロナ、クラスター対策と「8割減」の本当の意味

    COVID-19をめぐって、病原ウイルスについての知見、致命割合などの病原性、再生産数Rに基づいた感染力のこと、さらに検査や検出率にまつわる話題を追ってきた。 今回は、こういったことを踏まえた上で、中澤さんの私見も交えて見解を語ってもらおう。 中澤さんが、前に「クラスター対策班の押谷さんと少し意見が違う」と言っていたのは、感染の仕方についての議論だ。 「ランダムリンクな感染と、スケールフリーな感染が混ざっているという話を前にしました。押谷さんのこれまでの発言では、SARSの時にも見られたスケールフリーな感染、つまり、一人の感染者からたくさんの二次感染者がうまれるスーパー・スプレディング・イベント(いわば、「超ばらまきイベント」)によってクラスターができて、感染が広がっていくというふうに考えてらっしゃるようです。でも、僕はスケールフリーな感染だけでなく、ランダムリンクもあって、それらの混合分

    新型コロナ、クラスター対策と「8割減」の本当の意味
  • 絶滅したマンモスを「絶滅危惧」リストに?なぜ?

    絶滅動物ケナガマンモス。その牙は、象牙同様に珍重されている。(PHOTOGRAPH BY JONATHAN BLAIR, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 8月17日からスイス、ジュネーブで開催されているワシントン条約(CITES:絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)の締約国会議で、驚くべき提案がなされている。マンモスを規制対象リストに加えようというのだ。 ケナガマンモス(学名Mammuthus primigenius)は、かつて北米やユーラシア大陸の北部に生息した哺乳類で、4000年以上前に絶滅している。現在生息している動植物の規制対象リストに絶滅種を加えるというこの提案は、当然ながら論争を呼んでいる。 ワシントン条約の目的は、国際取引が原因になって、現生の動植物が絶滅に追い込まれるのを阻止することにある。絶滅種が明確に除外されているわけではないもの

    絶滅したマンモスを「絶滅危惧」リストに?なぜ?
    myrmecoleon
    myrmecoleon 2019/08/26
    お台場のマンモス展でも象牙代替目的でのマンモス発掘が多いという話あったなあ。
  • ヒッグス粒子崩壊を確認、物質の質量の起源を解明

    スイスのジュネーブ近郊にある欧州原子核研究機構(CERN)のATLAS検出器。ATLAS実験チームは今回、別の実験チームとともにヒッグス粒子の崩壊を観察した。(PHOTOGRAPH BY BABAK TAFRESHI, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 物理学者たちは数十年前から、「神の素粒子」と呼ばれるヒッグス粒子を探してきた。宇宙を満たし、物質に質量を与えると考えられてきた粒子だ。ヒッグス粒子は2012年にようやく発見され、存在を予言した物理学者がノーベル賞を受賞した。そして今回、物理学者らがヒッグス粒子のボトムクォークへの崩壊を観察し、新たな洞察を得た。(参考記事:「「科学の大発見」はもうない?」) この研究は、ヒッグス粒子の崩壊を予測していた理論素粒子物理学にとっても、数十年がかりで実験装置を建造した欧州原子核研究機構(CERN)にとっても、非常に大きな業

    ヒッグス粒子崩壊を確認、物質の質量の起源を解明
  • クローンを作って激増したザリガニ、秘密は染色体

    ミステリークレイフィッシュのゲノムを分析した結果、全てのサンプル個体は1匹のメスを祖先に持っていることが明らかになった。最初のクローンは、約30年前に水槽の中で生まれた。(PHOTOGRAPH BY FRANK LYKO, BKFZ) 全ては、1匹のメスから始まった。 1995年、米フロリダ州エバーグレーズでスラウクレイフィッシュ(slough crayfish、学名Procambarus fallax)と呼ばれる1匹のザリガニが捕獲された。ある愛好家が生き物フェアでそれを見つけて購入した。すると、なぜかそのザリガニは交尾相手なしに自分のクローンを作成して繁殖し始め、ミステリークレイフィッシュ(別名マーブルクレイフィッシュ、学名Procambarus virginalis)と呼ばれるようになった。 飼い主は、みるみるうちに増えるクレイフィッシュを飼いきれなくなり、ペットショップへ持ち込んだ

    クローンを作って激増したザリガニ、秘密は染色体
  • 海賊「黒ひげ」が読んだ探検本?沈没船から発見

    海賊「黒ひげ」の旗艦クイーン・アンズ・リベンジ(アン女王の復讐)号から発見された紙片と、紙片の出所であることが判明したとの比較画像。(PHOTOGRAPH COURTESY N.C. DEPARTMENT OF NATURAL AND CULTURAL RESOURCES) 悪名高きカリブの海賊「黒ひげ」。その旗艦に乗り組んでいた18世紀の男たちは、どうやら読書を楽しんでいたらしい。 難破した「クイーン・アンズ・リベンジ(アン女王の復讐)」号から回収された紙片が、1712年に出版された英海軍のエドワード・クック大佐の著書『A Voyage to the South Sea, and Round the World, Perform’d in the Years 1708, 1709, 1710 and 1711(太平洋および世界一周の航海、1708、1709、1710、1711年に遂行)

    海賊「黒ひげ」が読んだ探検本?沈没船から発見
  • ヌーの大量溺死が川を育んでいた、研究発表

    アフリカの草原を毎年、大移動するヌーの群れ。その大量溺死が、タンザニアとケニアを隔てるマラ川の貴重な栄養源になっていることが判明、学術誌「米国科学アカデミー紀要」に発表された。 大移動の意外な脅威 ヌーは群れをなし、タンザニアとケニアにまたがるサバンナを、巨大な円を描くようにして移動する。その数は100万頭以上、距離は1600キロに達し、行く手にはワニやライオンといった捕者たちが待ち構えている。(参考記事:「動物大図鑑 ヌー」) しかし、陸上を移動するヌーにとって、意外にも大きな脅威となっているのが溺死。大挙してマラ川を渡る際、多くが流れにさらわれて命を落とすのだ。 毎年、100万頭以上のヌーが円を描くように東アフリカの草原を大移動する。その際、数千頭のヌーがマラ川を渡りきれずに命を落とす。(PHOTOGRAPH BY NORBERT WU, MINDEN PICTURES, NATIO

    ヌーの大量溺死が川を育んでいた、研究発表
    myrmecoleon
    myrmecoleon 2017/06/22
    「大量溺死が起きたとなると、私たちは何もかも放り出して死体を調べるのです」ヌーの死体は何年間もの間流域の環境の栄養となっているらしい。
  • ネコは自ら家畜化した、遺伝子ほぼ不変、最新研究

    古代のネコの遺伝子を分析したところ、ぶち模様のネコは中世になるまでは存在しなかったことがわかった。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) イエネコ(家畜化したネコ)の拡散に関する研究の一環として行われたDNA分析から、ネコは人間が家畜化したのではなく、自ら人と暮らす道を選んでいたことが明らかになった。その間、彼らの遺伝子は、野生のヤマネコの遺伝子からほとんど変わることがなく、ささやかな変化のひとつは、かなり最近になってから「ぶち柄」の毛皮が登場したことくらいだった。(参考記事:「動物大図鑑 イエネコ」) 研究者らは、古代ルーマニアのネコの死骸からエジプトのネコのミイラ、現代アフリカのヤマネコに至るまで、過去9000年間に存在した200匹以上のネコのDNA調査を行った。6月19日付けの学術誌「Nature Eco

    ネコは自ら家畜化した、遺伝子ほぼ不変、最新研究
    myrmecoleon
    myrmecoleon 2017/06/22
    ある意味、彼女らはいまだに野生なのかもしれない。
  • ヒトの死体の骨を食べるシカ、はじめて観察

    ほぼ骨だけになったヒトの死体をべていたところ、こちらに気づいて肋骨をくわえたまま顔を上げたオジロジカ。(PHOTOGRAPH COURTESY LAUREN A. MECKEL/ACADEMIA) 野外でヒトの死体がどのように腐敗していくのかを研究していた法医学者が意外な光景に出くわした。人骨をかじるオジロジカ(Odocoileus virginianu)だ。(参考記事:「動物大図鑑 オジロジカ」) 腐敗の過程を研究する施設は「死体農場」と呼ばれ、どんな動物が死体に群がってくるのかも研究対象になっている。(参考記事:「真犯人を追う 科学捜査」) よく見かけるのは、キツネ、ヒメコンドル、アライグマなど。米テキサス州サンマルコスにある法医人類学研究所では、他にも死体をべにやってくる動物がいるかどうかを観察するため、カメラを仕掛けた。すると、予期していた通り興味深い発見があった。(参考記事:

    ヒトの死体の骨を食べるシカ、はじめて観察
    myrmecoleon
    myrmecoleon 2017/05/11
    奈良公園の下には死体が埋まってるかも(埋まってない
  • 黒いサーバルの撮影に成功、小型野生ネコ、ケニア

    闇に紛れる ネコ科動物のメラニズムで有名なのは、アジアやアフリカのクロヒョウと南米のクロジャガーだが、どちらもふつうのヒョウやジャガーの突然変異で、それぞれ種としては同じである。(参考記事:「クロヒョウ、米で猛獣大脱走」) エイジリク氏らは、ネコ科の遺伝子を調べて、メラニズムの原因となる8つの突然変異を発見したが、これらはどれも独立に進化してきたようだ(ちなみにピューマにはメラニズムを引き起こす遺伝子がない)。(参考記事:「超レアな黒いフラミンゴ、キプロス島で見つかる」) だが、なぜネコ科の動物でメラニズムが進化したのかはなかなか難しい問題だ。 マレー半島のうっそうとした熱帯雨林ではクロヒョウが非常に多く、中央アジアの砂漠ではほとんど見られないことを考えると、黒い毛皮は、薄暗いところで狩りをする際にカムフラージュになるのかもしれない。 日差しの強い地域では、黒い毛皮に包まれていると体温が上

    黒いサーバルの撮影に成功、小型野生ネコ、ケニア
    myrmecoleon
    myrmecoleon 2017/03/25
    サーバルちゃんの貴重な出産シーンの映像も。
  • 黒いサーバルの撮影に成功、小型野生ネコ、ケニア

    野生の黒いサーバル。性別を含め詳細は不明だ。2017年2月18日にケニアで撮影。(PHOTOGRAPH BY SERGIO PITAMITZ) カメラマンのセルジオ・ピタミッツ氏が真っ黒なサーバルを目撃したのは、まったくの偶然だった。 2月18日、ケニアのツァボ・ウエスト国立公園の近くにある民間の動物保護区「ルアレニ・キャンプ」で写真撮影ツアーを引率していたピタミッツ氏は、草原の中で黒い点が動くのを見て車を止めた。 2、3分ほど待った頃、真っ黒なサーバルが姿を現し、唖然とする彼らの目の前を悠然と歩いて茂みの中に消えていった。サーバルは、ふつうはチーターに似た模様をもつ小型の野生ネコだ。(参考:ふつうのサーバルの写真)

    黒いサーバルの撮影に成功、小型野生ネコ、ケニア
    myrmecoleon
    myrmecoleon 2017/03/25
    ブラックサーバルちゃん! 大変珍しいらしい。
  • 南極のペンギン、360万羽も多かった

    個体数は従来の推定よりかなり多いことが明らかになったが、喜んでばかりはいられない。(Footage courtesy Australian Antarctic Division via Storyful) 東南極(南極大陸のうち東半球にある部分)には、従来の推定個体数の2倍以上のアデリーペンギンが生息しているらしいことが、オーストラリア、アデレード大学の研究者の調査で判明した。新たなデータによると、その個体数は約590万羽で、従来の推定より約360万羽も多い。(参考記事:「最新報告:海氷の消えた南極とアデリーペンギン(渡辺佑基)」) 従来の手法では、繁殖しているペアを数えることでペンギンの個体数を予想していた。つまり、繁殖中でないペンギンは数えられていなかったことになる。「繁殖中でないペンギンは海に餌をとりに行っていて陸上のコロニーにはいないので、数えるのが難しいのです」と、オーストラリア

    南極のペンギン、360万羽も多かった
  • 歴史的手稿をアルカイダから救った勇敢な司書たち

    自宅で手稿を眺めるアブデル・カデル・ハイダラさん。トンブクトゥでジハード主義者たちの手から救った、値がつけられないほど貴重な古い手稿が、保管箱一杯に詰まっている。(Photograph by Brent Stirton, Getty Images/National Geographic) 2012年、ムアンマル・カダフィ政権崩壊後のリビアで手に入れた武器で武装したジハード主義者たちは、マリ北部を侵略し、厳格なイスラム法に基づく政府をトンブクトゥにつくり上げた。古来、知識と文化の中心地と言われたトンブクトゥには当時、詩や百科事典をはじめ、値が付けられないような貴重な手稿が大量に保管されていた。その大切な財産を守るため、スパイ映画さながらの作戦によって、手稿は町の外に運び出されたのだった。 ヨシュア・ハマー氏の著作『The Bad-Ass Librarians of Timbuktu: And

    歴史的手稿をアルカイダから救った勇敢な司書たち
  • メスを縛って交尾有利に、クモで判明

    動画:オスのナーサリー・ウェブ・スパイダー(Pisaurina mira)はメスに捕されないよう、メスを縛ってから交尾を行う。(説明は英語です)(Video courtesy of Alissa Anderson) 縄があれば縛る者あり――。クモの世界にも、交尾(交接)にあたりメスを縛るオスがいる。科学誌「バイオロジー・レターズ」に発表された最新の研究によると、緊縛によって交尾の時間が延び、より多くの精子を送り込めるため、オスが父親になれる可能性が高まることが明らかになった。 生物が交尾相手を魅了し、離さないための風変わりな方法はすでにいくつも知られているが、動物界で最も常識破りの愛し方をすると言われるクモが、今回の発見でその多様さを限界まで押し上げた形だ。(参考記事:「交尾の後にメスの交尾器を壊してしまうクモを発見」) 「だからクモの研究が好きでたまらないんです」と話すのは、今回の論文

    メスを縛って交尾有利に、クモで判明
    myrmecoleon
    myrmecoleon 2016/03/18
    「だからクモの研究が好きでたまらないんです」
  • 「最強生物」クマムシ、衝撃のDNA構成が判明

    クマムシは驚くべき能力の持ち主だ。渇水などの過酷な状況でも生き抜くことができる。(PHOTOGRAPH BY ROBERT PICKETT, VISUALS UNLIMITED/CORBIS) 水生の無脊椎動物であるクマムシは地球上で最もたくましい動物と考えられている。緩歩(かんぽ)動物と総称されるこの小さな生物は、凍えるような寒さや長期の渇水、大量の放射線に耐えられるだけではない。知られている限り、真空でも生き延びられる唯一の動物だ。(参考記事:「宇宙生物学とクマムシと私」) この目に見えないほど小さな怪物の体は何でできているのだろう? クマムシは存在自体が驚きだが、この疑問の答えも衝撃的だ。 さまざまな生物のDNAをミックス 11月23日付の科学誌「米科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された論文によると、クマムシには全体の17.5%にも相当する大量の外来DNAが含まれているという。

    「最強生物」クマムシ、衝撃のDNA構成が判明