平成9年に『漱石文庫マイクロフィルム目録』が刊行されたことで、研究者はもちろん、図書館職員にとっても情報提供や資料管理が格段に楽になりました。仙台市による事業のおかげで、全点をマイクロフィルム化できたことも画期的でした。 目録で見たい資料を確認したら、番号からフィルムにあたって画像を閲覧し、必要であればその場で複写するという基本的な流れが整ったのです。 以降、遠隔地へのコピー提供も行い、漱石研究に果たした役割は大きなものがありました。 木戸浦豊和「東北大学附属図書館「漱石文庫」について」 (『文学界』78, pp.283-295, 2008年) ※図書館員(文章の発表時)が漱石文庫の調査に基づく研究事例を紹介しています。 しかし、その一方でいくつか改善すべき点も残っていました。スペルなどの記述ミスや、複数の断片資料が「断片」という名目で1タイトルとしてカウントされ、一括でまとめて登録されて
![漱石文庫の自筆資料を整理する ―目録の話(3)― / 漱石の肉筆を後世へ!漱石文庫デジタルアーカイブプロジェクト - クラウドファンディング READYFOR](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5d64713ce91301e0a642105927556a682b0bff34/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Freadyfor.jp%2Fs3%2Freadyfor-img%2Fckeditor_assets%2Fpictures%2F566616%2Fcontent_dcc6936b4871bbdd339400d443e372330b132522.png)