インターネットのクーポン共同購入サイトの代表格「グルーポン」にクーポン券を出品したところ、購入者が予想以上に来店し、一般客をさばけず赤字になったとして、大阪府東大阪市の美容室経営会社が29日、サイトを運営する「グルーポン・ジャパン」(東京)に約1700万円の損害賠償を求め、大阪地裁に提訴した。 クーポン共同購入サイトは、あらかじめ設定した購入者数が集まれば、クーポン券が格安で購入できる仕組み。同サイトを巡っては商品が見本の画像と違うなどのトラブルが表面化しているが、出品者側の苦情が明らかになるのは異例。 訴状によると、美容室経営会社は昨年11月、新店舗について、カットやヘアカラーなどのセットサービス(1万3200円)を8割近く値引きしたクーポン券1500枚をグルーポンで販売、購入した1460人が来店した。ほぼ4割の約580人が最初の1か月に殺到し、他の客がほとんど受け入れられなかった。 原