政府は十日午前の閣議で、日韓併合百年に当たっての菅直人首相談話を決定した。過去の植民地支配に対し「痛切な反省と心からのおわび」を表明し、未来志向の日韓関係構築に取り組む姿勢を強調。韓国が返還を求めていた朝鮮王朝時代の祭礼や主要行事を絵や文で記録した「朝鮮王室儀軌」(宮内庁所蔵、約百六十冊)などについて近く「お渡ししたい」と明記した。 政府は「談話は謝罪外交の繰り返し」などとする与野党の批判を踏まえ、韓国が植民地支配からの解放を祝う十五日の「光復節」や併合条約が発効した二十九日を回避して、政治的色彩を弱めることにした。 首相は談話で「歴史に対して誠実に向き合いたい。自らの過ちを省みることに率直でありたい」として、「植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛」について韓国側に謝罪。一九九五年の村山富市首相(当時)、二○○五年の小泉純一郎首相(同)の各談話をほぼ踏襲した。
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