國分 いや、哲学者になろうなんて思っていなかったんですけどね(笑)。 ――大学は政治学科をご卒業されていますが、哲学よりも先に政治に興味を持たれたのですか。 國分 大学の学部に関しては何か強いモチベーションがあったというわけではないんですよ。僕は早稲田の付属校出身なんですが、成績は良かったので学部はどこにでも行けたんです。文学部も良いなと思ったりもしましたが、叔父に「迷っているなら偏差値が一番高いところに行けばいい」と言われて(笑)。政治に関心はあったので、政治学科に進みました。具体的にどう関心を持っていたかは覚えていないんですが、ごく普通の、なんか世の中に対して苛立っている青年でした。だから自然と、世の中で起きていることや政治には関心がありましたね。あと幼い頃から教員になりたいとは思っていたんです。高校の社会科の教員免許も持っています。 ――学部時代の政治の勉強はいかがでしたか。 國分
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