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ブックマーク / ten-navi.com (3)

  • わたしたちは生産性を高めることによって、何を欲望するのだろうか?|ながーいれい

    生産性を上げよう、と盛んに叫ばれています。皆さんはこの言葉を耳にしたとき、どのような感情を持つでしょうか。哲学研究を生業とするながーいれいさんは、「生産性」の根を考えてみよう、と語ります。 退屈な曇天のある日、小包が届いた。 差出人を見ると親戚の名があり、ずっしりと重い。 そういえば、贈り物があると言っていたなと思いながら、ぐるぐる巻きにされたガムテープを長い時間をかけて引き剥がす。大きな封筒から箱を引っ張り出すと、今度はプチプチが巻かれていて、再び爪でテープをカリカリと引っかき剥がす。思わぬ手間に玄関で包装を解こうとしたことを後悔する。と同時に、わたしはその中身に強い期待を寄せている。 この重さだったら、おしゃれなキッチン用品かな。素敵なカトラリーだったらどうしよう。二段目の器棚を整理すれば入るな。ああ、できればスープ皿が欲しい。 わたしは剥がしたガムテープを床に落として、がばりと蓋

    わたしたちは生産性を高めることによって、何を欲望するのだろうか?|ながーいれい
  • 29歳、人生に詰んだ元アイドルは「赤の他人のおっさん」と住む選択をした|大木亜希子 | Dybe!

    2017年、11月某日。 得意先に向かう途中、私は突然、足が動かなくなった。 「動かない」というのは、比喩ではない。文字通り、足が一歩も前に進まない状態になったのだ。 日比谷駅で。 肉離れをしたわけでもなく、脚の神経が故障したわけでもない。 ただ、PC上で強制終了が選択されたように、「歩くのやーめた」という号令が脳に降り、それきり司令塔は機能しなくなった。 その数分前まで自分を苦しめていた「彼氏が欲しい」「給料上がれ」といった煩悩のダムは、静かに決壊した。 かすかに電車がやってくる音がして、「黄色い線の内側をお歩き下さい」という駅員の怒号が飛ぶ。 ギリギリのところで車両はかわしたが、はたして悟る。 「これはきっと、しばらく何をしても動かねぇな」 予想は的中した。 その後も数十分間、の裏が地面に接着剤で固定されてしまったような状態が続く。 狭いホームで、通勤バッグを抱えたアラサー女が一時停

    29歳、人生に詰んだ元アイドルは「赤の他人のおっさん」と住む選択をした|大木亜希子 | Dybe!
  • 新人でも、実力不足でも、自分を守るために怒っていい|はせおやさい

    激務とストレスによって仕事を辞め、そのときの心情や状況を『逃げろ、そして生き延びろ』とブログにしたため、大きな話題を呼んだ、ブロガーのはせおやさいさん。はせさんが当時のことを改めて振り返り、「あのときの自分に送りたいアドバイス」を言葉にしてもらいました。 社会人デビューして以降、上司からのどう喝に心を閉ざしていた頃 社会人デビューして以降、自分は仕事で存在意義を発揮できていない、と焦るばかりの日々でした。 20代半ば、キャリアアップのために異業種へ転職するも、運悪く入社した会社がブラック企業。土日出社は当たり前で、営業職で入社したわけでもないのに、無理な販売目標を設定され……。「これはおかしい」と思いながらも、それでもその目標に応えられないのは、能力が低いからだ、と自分を責める日が続きました。こうした自責の念から死にものぐるいで働いた結果、心身の不調を訴えて退職。地獄のような休養期間を乗り

    新人でも、実力不足でも、自分を守るために怒っていい|はせおやさい
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