そしてジョゼップ・マリア・バルトメウ率いるクラブの上層部も、チームの部屋に入っていき、窓を開けて新たな風を入れる勇気を持つことができないでいる。それだけならまだしも、選手たちに巨額の年俸、契約の延長など、現状に満足させるだけのあらゆる豪華なものを与えてきたのだ。そうやって引きこもることを許された、自主隔離を続けてきたチームがその手に携えるのは、権力、経験、そして世界最高の選手である。 一つ目の権力については、すでに監督が持ち得る力すら凌駕している。二つ目の経験については、漲っていく技術に反比例する形で衰退する野心・肉体を見定めなくてはいけない。しかしジェラール・ピケが33歳、ジョルディ・アルバが31歳、セルジ・ブスケッツが31歳、イヴァン・ラキティッチが32歳、アルトゥーロ・ビダルが33歳、ルイス・スアレスが33歳と、主力が軒並み高齢であるのは、あまりにも――。 そして三つ目、こちらも33
