全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の原因遺伝子を、東京大の辻省次教授らのグループが見つけた。体を動かす神経細胞が生存するために必要な遺伝子に変異があった。 グループは家族に患者が複数いる家族性ALSの家系で、きょうだいの患者2人と、発症しなかった母親の全遺伝子を解析するなどして、この遺伝子の変異を見つけた。辻教授は「この遺伝子に変異がある家族は多くないが、分子標的薬ができれば根本的な治療につながる可能性がある」と話す。
全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の原因遺伝子を、東京大の辻省次教授らのグループが見つけた。体を動かす神経細胞が生存するために必要な遺伝子に変異があった。 グループは家族に患者が複数いる家族性ALSの家系で、きょうだいの患者2人と、発症しなかった母親の全遺伝子を解析するなどして、この遺伝子の変異を見つけた。辻教授は「この遺伝子に変異がある家族は多くないが、分子標的薬ができれば根本的な治療につながる可能性がある」と話す。
青森県の弘前大の松原悦朗准教授(神経内科)らの研究グループは26日、アルツハイマー病の原因とされる、たんぱく質だけを攻撃する抗体を開発し、発症予防の可能性があることを突きとめたと発表した。 松原准教授によると、アルツハイマー病は、原因とされるたんぱく質が脳に沈着、凝集し、記憶障害を起こすと予想されている。 研究グループでは、このたんぱく質だけに反応する抗体を作り出すことに成功し、実験で週1回ずつ計36週にわたり、記憶障害発症前のマウスに投与し、投与しないマウスと比較したところ、記憶学習能力が保たれていることが分かったという。この結果、アルツハイマー病の原因が、このたんぱく質にあることも裏付けられたとしている。松原准教授は、実験を踏まえ「マウスの段階だが、アルツハイマー病は予防可能な病気と考えていいのでないか」と指摘している。今回の研究成果は3月、米科学誌に掲載された。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在時(平成23年5月から約6ヶ月間滞在予定)に古川宇宙飛行士に「きぼう」日本実験棟でためして欲しい「宇宙ふしぎ実験」および「宇宙医学にチャレンジ!」のアイデアを募集いたします。 「宇宙ふしぎ実験」では、若田宇宙飛行士、野口宇宙飛行士によるおもしろ宇宙実験に引き続き、これまで「きぼう」で実施したことがなく、微小重力に代表される宇宙という特殊な環境を活かした実際に宇宙で試してみなければ結果がわからないようなアイデアをお待ちしております。今回は、道具等を搭載しますので、これらを使った新しいアイデアをご家族や学校、職場などで考えてみてください。 「宇宙医学にチャレンジ!」では、古川宇宙飛行士の専門(医学)を活かし、医学や人間科学を学ぶ学生、医療機関等の専門家の方、介護を経験している方々から、宇宙環境での身体の変化などを調べるア
【11月11日 AFP】ドイツの医師チームが3日、網膜下に埋め込む最新式の「人工眼」によって、進行性疾患で中途失明した患者の視力を劇的に回復することに成功したと発表した。 手術を受けて「人工眼」を装着した被験者3人は全員、物やその形を認識することができるようになり、そのうち1人は部屋の中を歩き回ったり、時計を読んだり、7段階の灰色のグラデーションを見分けることさえもできた。 学術専門誌「英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society B)」に発表論文を掲載した同協会は、「電気視覚人工器官における画期的な前進。網膜色素変性によって視力を失った世界の20万人の生活に革命をもたらすだろう」と賞賛した。網膜色素変性は、眼球の後ろの網膜にある光受容器が徐々に機能しなくなる進行性の疾患だ。 外科分野では過去7年にわたって、人工器官を網膜に埋め込み、眼鏡に装着した極小
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