「すごい新人がいる」と話題を呼んでいたSerphに初のインタビューを試みたのは、今から6年前の2010年。出世作『vent』のリリースタイミングだった。当時「精神的な飢餓感を満たすために毎日曲を作っている」と語っていたSerphは、その後リスナーという存在を発見し、社会の抑圧から魂を解放するための音楽家へと変貌を遂げていった。これまで発表した楽曲の中から厳選され、2016年仕様に磨き直した11曲と、新曲2曲の計13曲を収録した初のベストアルバム『PLUS ULTRA』は、現時点での集大成であると同時に、ラテン語で「さらなる前進」を意味するタイトル通り、この先を見据えた作品でもある。 CINRAでは別名義のReliqやN-qiaも含め、これまで幾度となくSerphに対する取材を行ってきたが、今回テーマに掲げたのはずばり「Serphの過去」。取材時には毎回のように語ってくれる、音楽に対する絶対
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