一攫千金のチャンス 私は持ち込み原稿がきっかけで、高校生のときからアスキー出版でソフトウェアエンジニアとしてアルバイトをすることになった。当時はまだPCの黎明期で、NECからようやくPC-8001という8ビットPCが発売されたばかりだった。ソフトウェアの開発環境も整っておらず、すべて機械語でプログラムを書かねばならなかった。そのため、ソフトウェアを開発できるエンジニアの数がものすごく少なく、高校生の私でもあっという間に大人と肩を並べて仕事ができるようになってしまったのである。 そんな私に一攫千金のチャンスがやってきた。NECがPC-8001向けにCP/MというOSを移植していたのだが、フロッピーディスクへのアクセスがあまりにも遅く、アスキー出版に相談に来たのである。 私は、その手の高速化の話が当時から大好きだし得意だったので、当然のように私と相棒の増川くん(同じく高校生)がやることになった
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