空手の東京五輪組手女子61キロ超級代表の植草歩選手(28)=JAL=が、全日本空手道連盟(全空連)の香川政夫選手強化委員長から練習中に竹刀で顔面を突かれるなどして負傷するパワーハラスメントを受けたと、全空連の通報・相談窓口に訴えたことが24日、関係者への取材で分かった。植草選手は警視庁にも相談したという。 香川氏は共同通信の取材に「女子選手に直接触れないように竹刀を使って指示をすることはあるが、顔を突くことはない」と否定した。全空連は両者から事情を聴く倫理委員会を31日に開催する予定。 関係者によると、植草選手が拠点を置き香川氏が監督を務める帝京大で昨年末から約2カ月間にわたり、練習の一環として防具を着けていない選手の顔面を香川氏が竹刀で突く行為が行われていた。植草選手は失明の危険性を訴えて竹刀に緩衝材を付けるなどの対応や練習の中止を求めたが受け入れられず、「根性がない」などと叱責(しっせ