一つの会社に勤め続け、将来は管理職を希望-。今年の新入社員が思い描く理想のキャリアプランが、産業能率大学が16日まとめた意識調査で浮かび上がった。産能大は、今年の新入社員について「企業にとって育成しやすい、前向きな会社人間」と結論づけている。 調査結果によると、「終身雇用を望むか」の質問に対し、「望む」との回答が過去最高の74・5%に達した。「将来の進路」では、「管理職」という回答が過去最高の48・1%となり、最初に就職した企業で自身のキャリアアップを図ろうとする姿勢が浮き彫りとなった。 産能大は、「就職活動がかなり大変だった」とする回答が、過去最高の35・4%だった点を挙げ、「厳しい就職環境がこうした意識につながった」と分析。また、「社会の役に立つ」ことを仕事に求める割合は減少しており、震災が新入社員の意識に与えた影響は「それほど大きくはなかった」としている。 調査は3月28日から4月8