アメリカでは人種間の貧富の差が10倍におよぶという(Unsplashより) アメリカのカリフォルニア州オークランド市は3月24日、有色人種の低所得世帯を対象に毎月500ドル(約5万4000円)を支給する「ベーシックインカム(最低所得保障)」の実験を開始すると発表した。ベーシックインカムは2021年夏までに開始し、支給は1年半継続する予定という。英The Guardianや米Yahoo!ファイナンスなどが報じている。 近年、世界各国でベーシックインカムに熱いまなざしが向けられている。人工知能(AI)の進歩はもちろん、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大にともなう不景気や失業率の悪化、少子高齢化や格差拡大などの社会的背景による影響も大きい。 今回、オークランドが発表したベーシックインカムの実験は「オークランド・レジリエント・ファミリーズ・プログラム(The Oakland R