子供たちに自分の仕事を語り、職業観を養ってもらうとともに、ビジネスに生きるコミュニケーションスキルを身に付けようという試みが行われている。子供が仕事について学ぶキャリア教育の重要性が高まっているが、大人にとっても柔軟な視点から学ぶことが多いという。(戸谷真美) ◆イメージを持つ 8月下旬、東京都杉並区内の小学校で「コヂカラ体験セミナー」と称したビジネスセミナーが行われた。30、40代中心の社会人と小学3~6年生の子供計約30人が参加。職種は、システム開発や旅行関係などさまざまだ。 最初に自己紹介と所属する会社などについて全員に話す▽子供たちがそれぞれ興味を持った仕事をしている人のテーブルにつき、仕事の内容やエピソード、働くことの意味などを尋ねる▽テーブルごとにその人の会社や仕事を1枚の新聞にまとめ、みんなの前で発表する-という形式だ。子供たちは、「難しそう」「どんなことするの?」など質問や