名古屋大(名古屋市千種区)が今秋、全国でも珍しいジェンダー(社会的性差)をテーマにした図書館を開設する。ジェンダー関連の書籍四万冊を所蔵し、国内の研究、教育拠点として活用する。このほか、男女共同参画センターの新設や女性管理職、研究者の積極登用など、女性が輝く大学へ向けアクセルを踏み込む。 名大はこれまでも女性が活躍できる環境整備に力を入れており、二〇一五年には国連の女性機関「UN Women」が、女性の地位向上に積極的な世界十大学の一つに選出している。 ジェンダー問題は歴史、経済、社会、科学、医療など幅広い分野に及び、関連図書も膨大となる。国内の大学では、お茶の水女子大のジェンダー研究センターが専用書架を備えるなどしているが、多量の書籍や資料をまとめて閲読できる施設は少ない。