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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/zoot32 (7)

  • 2008-06-19 - 空中キャンプ

    ひさしぶりにスーツを買うことにした。ふだんは月に一、二度くらいしか着ないスーツだが、もうすぐ社外のわりと大事なお客さんに会う予定があることと、手持ちのスーツがどれもくたびれてきたこともあって、そろそろ背広でも新調しようかしら僕、という気持ちになっていた。 スーツそのものに思い入れはない。基的には、べつになんでもいいのである。3万円均一でスーツを売っている店があって、ちょっとよさげなので、そこで買うことにした。値段も手ごろだし、ちょうどいいのではないか。そう考えて店へ向かう。キュートな女性店員が、ファルセットをきかせた声で「いらっしゃいませ」とわたしを歓迎する。とりあえずはいくつか試着してみることにした。店員の女性は、これは裾がブーツカットでかっこいいとか(スラックスの裾がブーツカットってどういうあれだ)、こっちはステッチが凝っていて洒落ているとか、いろいろと商品を勧めてくるが、なんだかぴ

    n_makoto
    n_makoto 2008/06/19
    >渋谷駅前の巨大な交差点にたどりついたとき、なんだか知らないが、大量の鼻血がでてきた。自分でもびっくりするほどの量だった。
  • お母さんと子ども - 空中キャンプ

    いぜん住んでいた家の近くには区民プールがあって、夏になるとわたしはよくそこで泳いでいた。たしか、200円で4時間泳げるとかそんな感じだったとおもう。公園の中にある屋外のプールで、とても気持ちのいい場所だった。わたしはいつも、そこで気が済むまで泳いでから、プールサイドで文庫を読んだりしてすごした。たぶん8年くらい前の話だ。 その日もわたしは区民プールにいて、適当に泳いでからプールサイドで休んでいると、わたしのとなりに3人の親子連れがきた。お母さんと、娘ふたり。わたしのいるすぐ横にシートを敷くと、タオルや水筒の入ったかばんを置いて、3人は座った。親子連れの会話をなんとなく聞いていると(他人の会話は聞くよね、たいてい)、どうやら娘ふたりの「どうしてもプールに行きたい」「今すぐ区民プールに連れていくべし」という要求に負けて、お母さんがふたりをここに連れてきたらしいということがわかった。暑い日だっ

    n_makoto
    n_makoto 2008/03/18
  • 空中キャンプ - 2007-09-19 - きのこ狩り

    左わきの下に、とても大きなほくろがある。あんまり大きいので、三番目の乳首じゃないかとおもうほどである。さいわい、わきの下という、あまり目立たない場所にあるため、さほど気にせずに済むのだが、困ったことに、三十歳をすぎてから、こいつがさらに巨大化しはじめた。歳を取るってやだねー。ほくろが巨大化するんだもの。といっても、ほくろの面積が大きくなったのではない。立体化していったのだ。なんというかこう、きのこみたいに、わきの下からにょきにょき生えてきてしまったのである。まいったな。ことによると、こいつはほんとうに乳首かも知れないと、わたしは心配になっていた。 ここ数年、わたしはわきの下から生えてきたきのこがやけに気になってしまい、心なしかだんだんかゆくなってきて、ぽりぽりかくのが癖になっていた。つい、かいてしまうのだ。しだいに、ほくろきのこはぐらぐらしてきて、つよくひっぱったら、取れてしまいそうな感じ

    n_makoto
    n_makoto 2007/09/19
    毎回おもしろ過ぎです
  • 空中キャンプ ■「『人間嫌い』のルール」/中島義道

    中島義道という人のはふしぎである。読むとイヤな気持ちになる。でも、どこか説明のつかないおもしろさもあって、つい読んでしまう。それは「真実を抉るのはえてして不快である」ということの証左なのかも知れないけれど、やっぱり読後感はわるいのね。彼の「ひとを愛することができない」(角川文庫)というは、今年読んだ中でいちばん後味のわるいものだったのだけれど、このについてなにかを書こうとおもったら、それだけでがやってきて止めた。ちょうになったの。中島は偽善やタテマエを嫌うし、ある種の共感を強制されることをどこまでも拒否する。それが徹底しているので(葬式で泣く人を見ると不快だ、とまでいう)、こんなこと書いちゃっていいのかしら、すごいなあ、とおもいながらわたしは彼のを読むことになる。「人間嫌いのルール」(PHP新書)も、かなり身も蓋もない内容でしたが、なるほどとおもいつつ読みました。 中島の人間嫌

    空中キャンプ ■「『人間嫌い』のルール」/中島義道
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    n_makoto 2007/08/09
    中島義道について。するどい!
  • 2007-04-18 - 空中キャンプ

    「マイケル・ムーア監督の新作がもうすぐ公開だそうです」 「噂には聞いてます。タイトルはなんですか」 「『シッコ』です」 「それがタイトルですか」 「はい。シッコ」 「日もそのタイトルで公開するわけですか」 「そうですね。予告編を見ました」 「予告編ではなんといってましたか?」 「もうすぐ『シッコ』やります、と」 「なぜ邦題をつけないのかしら」 「そこはシッコで行くみたいです」 「だいたいシッコってなんですか」 「病人(Sicko)のことです」 「そんな言葉、聞いたことないよ」 「英語で、形容詞の後にオー(O)をつけると、『○○な奴』という意味になるんです」 「へえ。たとえば?」 「Fatso(太った奴)とか、Lameo(情けない奴)などです」 「それでSickoか!」 「そういうわけです」 「しかし、カタカナにするとインパクトが違うよ」 「なにしろシッコですからね」 「だいたい『シリアナ

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    n_makoto 2007/04/18
    クソワロタ
  • 空中キャンプ

    『ブリグズビー・ベア』 ストーリーは更新されなくてはならない 1981年3月30日、ワシントンDC。25歳の青年ジョン・ヒンクリーは、その年に大統領へ就任したばかりのロナルド・レーガン暗殺を試みた。ヒンクリーはかねてからジョディ・フォスターのストーカーであり、大統領の暗殺に成功すれば、彼女に認められると考えていたのだ。いったいどのような理由により、彼が「大統領を暗殺すれば、意中の女優が振り向く」と、何の脈絡もないふたつの事象を関連づけたのかはわからない。しかしヒンクリーはそのような奇矯なストーリーに沿って生きていたのであり、レーガン大統領暗殺未遂事件が私たちに独特の憐憫を呼び起こすのは、犯人がかかるみじめな物語のなかでしか生きられなかったことの空虚さゆえである。 私たちはみなストーリーに沿って生きている。人は何らかの物語のもとでしか生きていけないからこそ、誰もが内部にストーリーを持ち、日々

    空中キャンプ
    n_makoto
    n_makoto 2007/01/09
    いい。すっきりした文章。
  • ■日本人にとって、電車は部屋だ - 空中キャンプ

    いぜん、イギリス人の女の子と話していたときに、とても興味ぶかくおもったのは、日人が電車で寝るのは信じられないといっていたことだ。平気なのかしら、電車で寝るなんて。ふしぎそうな顔つきをして、そう訊いてくる彼女に、わたしはどう答えていいのかよくわからなかった。 「それは、なにかを盗まれたり、乱暴されたりするかもしれないっていうこと?」「それもあるけど、うーん、若い女の子とかがすやすや寝ているのを見ると、なんだかこわいの。ねえ、ここ電車だよ? っていいたくなる」「イギリス人は、電車で寝たりしないんだね」「しない。そんな人いないよ」。彼女のいわんとしていることは、なんとなくわかる。これはおそらく、電車に対するイメージのちがいなのだ。日人は、電車を、部屋のようなイメージでとらえているのかも知れないと、そのときかんがえた。そうでなかったら、寝ないんじゃないかなあ。 イギリス人にとっての電車とは、見

    n_makoto
    n_makoto 2007/01/09
    そうだね。
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