何か考えを巡らしている時、脳内でどのような反応が起きているのだろう? 米カリフォルニア大学バークレー校の研究チームは、皮質脳波検査(ECoG)を使用し、てんかん患者を対象とした研究で脳内を移動する思考をこれまでにないほど詳細に追跡することに成功した。 この結果として、前頭前皮質がさまざまな領域間の複雑な相互作用をまとめ、認知から行動への橋渡しをしていることが確認された。 皮質脳波検査(ECoG)を使用しニューロンの電気活動を記録 従来、ある領域から別の領域へと伝わる情報を測定するには、脳波検査やfMRIが用いられていた。これらは被験者を傷つけなくとも利用できるが、その解像度は完全には程遠い代物だった。 そこで研究チームは、皮質脳波検査(ECoG)を用いて、ニューロンの電気活動を記録した。これは数百もの小さな電極を皮質に設置し、脳波検査以上の空間描写とfMRI以上の解像度を得る方法だ。 この