であるなら、 この工事は通常の地下鉄軌道が出来上がりつつあった89年~90年のある時期に、 深夜間ひっそりと新木場駅でシールドマシーン部品を軌道に乗せる。 そのまま有楽町線のルートで飯田橋に到着。 そこから南北線軌道上を東京ドーム直下にまで移動。 そして、左脇に軌道を振って掘削開始。 ある程度掘削したら、分岐軌道入り口を閉鎖カモフラージュし、 飯田橋留置線に隠蔽。 そして、また翌日以降掘削、シールドマシーン本体が分岐軌道内にもぐりこんだら、 分岐軌道入り口を閉鎖し、そのまま掘り進む。 シールドマシーンの掘削速度は300メートル/月といわれていますから、 この分岐した軌道長約100メートルに費やす時間は、フルに動いて10日あまり。 しかし、他の工事労働者に気付かれないで掘るため、4倍くらいの日数がかかっているでしょう。 しかし、1月弱で地下闘技場のための地下空間の荒掘りはあっさり終了です。
![建築エコノミスト 森山高至『グラップラー刃牙の地下闘技場に関する建築的考察 5 最終章』](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/896cf2ed9f7e3e13c95ebf1c9099591d4f31a6f9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstat.ameba.jp%2Fuser_images%2F20100306%2F00%2Fmori-arch-econo%2F94%2Fa8%2Fj%2Fo0471034010439577024.jpg)