「明日」が今日になってしまいましたが、ワタリウム美術館で行われている寺山修司展『ノック』の関連イベント飴屋法水『302号室より』の感想続きです。 ベッドに腰を下ろした飴屋法水は台詞を続けながら(「19歳の寺山修司」としての入院生活のことだったか。日々の体調の変化、病気による死への恐怖、何もすることがなく本ばかり読んでいる、といったこと…だったかな)、開場時からベッドの上に置かれていたベルトを体に装着していく。ここで観客はそれがハーネスであったと知るのだけれど、私は事前にツイッターに上がったリハーサル写真ですでに知っていた。フルハーネス安全帯と呼ばれる工事作業員が使う物だ。というよりテレビのバラエティで芸人がリアクション芸で吊るされる時によく見るアレといったほうが馴染みがあるかもしれない。両肩から背中で十字にまわし、両脚の鼠径部と尻を通して、胸と腰で固定するのだが、付け方がむずかしいのだろう