※この文章はSF小説『三体』の抽象度の高いネタバレを一部含み、その二次創作的位置づけの『三体X 観想之宙』についてはほぼネタバレは含まないと思います。ご承知おきください。※ SF小説が無性に読みたくなるのはだいたい疲れている時だ。で、先週末はとても疲れていたので、頑張った私へのご褒美として『三体』の二次創作的作品を読んでみることにした。 三体X 観想之宙 作者:宝樹早川書房Amazon この『三体』の二次創作は、二次創作とはいっても後にプロとして活躍する作家さんの手によるもので、版元が原作と同じところであることからも、厚遇された二次創作であることがわかる。 で、ネタバレをできるだけ避けて書くと、これもとても面白かった。現在のインターネットでは、こうした作品のネタバレにセンシティブな風潮があるので、ここでそのSFっぽい面白さを詳らかにすることはできない。 しいて書くなら、原作がなにかと「物理