東日本大震災の大津波で犠牲になった宮城県石巻市の大川小学校の児童23人の遺族が、「学校は津波を予見できたのに、子どもたちを安全な場所に避難させなかった」などとして、石巻市と宮城県に対し、1人当たり1億円、合わせて23億円の損害賠償を求める訴えを起こしました。 宮城県石巻市の大川小学校では3年前の大津波で、全校児童108人のうち74人が犠牲になりました。 当時の避難状況などを検証した有識者の第三者委員会は今月1日、最終報告書を市に提出し、この中で、多くの児童が犠牲になったのは避難の判断が遅れたことや川の堤防近くを目指して避難したことが直接的な要因だと指摘しました。 これに対して23人の児童の遺族が検証は不十分で裁判を通じて真実を究明したいとして、石巻市と宮城県に対し1人当たり1億円、合わせて23億円の損害賠償を求める訴えを、10日仙台地方裁判所に起こしました。 遺族側は「地震直後の行政の呼び