アフリカの人口増加、急速な地球温暖化とそれに伴う気候変動、さらに新興国の成長に伴うエネルギーや食糧の需給逼迫──。 人口や気候を中心に、国内外のさまざまな機関が数十年後の世界の姿を予測している。まず、世界のパワーバランスは大きく変動する。GDP(国内総生産)や人口を見ると、米国と中国、インドの3カ国が他国を圧倒し、米中印3極主導の国際政治体制が実現するかのようだ。 気候変動とそれがもたらす悪影響も無視できない。北極の氷に覆われたエリアは縮小し、干ばつや洪水、海面上昇に伴う被害が、特に貧しい国や貧困層を直撃しかねない。 今世紀後半にはアフリカの人口が世界の35%を占め、文字どおり「アフリカの世紀」を迎える。これらの国々が経済発展すると、食生活は西洋化し、エネルギーを大量に消費する人口が増える。資源に限りがある中、エネルギーや食糧をこれまでどおり賄えるのか。資源の争奪戦が勃発しないのか、不安が
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