去年の『現代農業』(月刊誌)を見直していたら、10月号に木村秋則氏のリンゴ畑が載っていた。 写真を見たら、有袋栽培なのだ。『自然栽培ひとすじに』には食酢だけで虫も防げるとあったので、うさんくさい話だと思っていたが、袋かけをしているなら話は分かる。木村氏の著書にはひとこともそんなことは書いてなかった。 有袋栽培ならシンクイムシなどを防ぐことができるだろう。有袋栽培は「奇跡」でもなんでもない。それに、実だけ守っても葉っぱは守れない。葉っぱの大事さは実と同様だ。虫やダニにやられたら終わり。 有袋栽培のデメリットについては、リンゴ農家なら誰でも知っているから、ここでは書かない。 ひとこと言えば、無袋栽培のほうが有袋栽培よりもずっと「自然」に近いだろう。ちがうかな? シンクイムシ予防は有袋栽培で、病気予防には食酢を手散布する。食酢というところだけを殺菌剤と言い替えれば、そっくりそのまま何十年か前の果
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