「悪魔の詩」懸賞金を増額=「著者処刑の好機」−イラン財団 「悪魔の詩」懸賞金を増額=「著者処刑の好機」−イラン財団 【カイロ時事】イランの強硬派宗教財団は16日までに、イスラム教預言者ムハンマドを風刺する小説「悪魔の詩」を書き、同国元最高指導者の故ホメイニ師が「死刑宣告」を出した英作家サルマン・ラシュディ氏の処刑実行者に対する懸賞金を330万ドル(約2億5400万円)とし、これまでより50万ドル上積みした。AFP通信が伝えた。 財団は声明で、米国で制作された預言者を侮辱する内容の映画を引き合いに、ラシュディ氏が殺害されない限り「映画はムハンマドを攻撃する最後の試みにはならない」と指摘。懸賞金の増額は、預言者侮辱の再発を防ぐためだと説明した。 また、預言者侮辱を受けて各地で反米デモが拡大していることについて「(ラシュディ氏殺害)実行に最もふさわしいタイミングだ」と訴えた。(2012/09