本記事の狙い システム・アーキテクチャの設計を行ったことのある方であれば、多かれ少なかれ次のような悩みを持たれたことがあるのではないでしょうか。 システムの全体像を俯瞰したいのだけれど、どう表現したらいいのだろうか? どう表現すればステークホルダーの利害関係をうまく引き出し、可視化し、トレードオフを議論できるのできるだろうか? システムが連携して動く仕組みをどう表現すれば、開発チームの間での齟齬や隙間での抜け漏れをなくせるだろうか? 現行システムの主要な業務・アプリ・インフラの間の対応関係を整理し、課題やあるべき姿を描きたいのだけれど、どう表現したらいいのだろうか? これらの悩みの解決に役立つモデリング言語があります。ArchiMateです。 ArchiMateとは、エンターブライズ・アーキテクチャを表現するための記法として、The Open Groupが規格化したモデリング言語です。 例