elisp(lisp) については何となくイメージが掴めたでしょうか?この章ではもう少し Emacs固有の概念であるバッファ,ウィンドウ,ポイントについてまずは説明します.その後,実用的な elisp の例として Java ソースファイルのメソッドの一覧を表示・選択・ジャンプできるコマンドを作っていきます. ■■■ バッファとウィンドウ バッファは Emacs で編集するテキストを持っているオブジェクトです.簡単に言うと文字列みたいなものだと思って下さい.MVC の Model に相当します.バッファは elisp の文字列を処理するときにとっても重要です.実際文字列を操作する関数よりもバッファを操作する関数の方が多いくらいです.バッファとリストを自由自在に扱えるようになれば,あなたはもう elisper です. ウィンドウはバッファを表示する領域です.MVC の View に相当します.