ニホンカワウソは「絶滅」 環境省、レッドリスト改訂 1979年6月に撮影されたニホンカワウソ=高知県須崎市の新荘川、全日写連高橋誠一さん撮影 日本産最後のトキ「キン」(03年死亡) すでに絶滅したニホンオオカミのはくせい(和歌山大) 現在の高知県土佐清水市で1974年に撮影されたニホンカワウソ=(C)今泉忠明/ネイチャー・プロダクション 環境省は28日、絶滅の恐れのある野生生物を調べた「レッドリスト」を見直し、ニホンカワウソを絶滅危惧種から「絶滅種」に指定するなど改訂版を公表した。新たに8種が絶滅種に指定され、419種が絶滅危惧種になった。 新たに絶滅種と判断されたニホンカワウソは、最後の目撃が北海道で1955年、本州以南では79年とされる。専門家の分析でも、北海道亜種は50年代、本州以南亜種は90年代にすでに絶滅したとされてきた。カワウソのような比較的大きな動物が長期間目撃されていないこ