ICカードとは、その名が示すとおりICチップを搭載したカードのことである。一般的なICチップの構造はCPUのほか、ROM、RAM、EEPROMで構成される。欧米ではスマートカード(Smart Card)と呼ばれる。ICカードは、1970年初頭、ほぼ同時期に日本の有村国孝氏とフランスのロラン・モレノ氏によって発明された。 ICカードは、磁気ストライプカードに比べるとメモリ容量が大きいだけでなく、カードそのものの偽造や改ざんが難しくなっている。また、カードとリーダの間でそれぞれの正当性を相互に確認するため、スキミングなどの不正な読み取りや不正なリーダの検出がしやすいという利点もある。 セキュリティの高さを生かして、日本では2001年ごろからクレジットカードやキャッシュカード、プリペイドカード(交通系、決済系)がICカード化していった。このほかにも、衛星放送の受信制御に使われるB-CASや、高速