日独自動車メーカーが国内で自転車を相次いで投入している。 自動車向けに開発された技術や素材を使った高級自転車で、ブランドのイメージを高める狙いだ。 トヨタ自動車は世界100台の限定で、「レクサス」ブランドをつけた100万円の高級自転車を売り出した。舗装した道路向けのロードバイクで、最高級スポーツカー「レクサスLFA」の車体に使った素材をフレームに採用した。 変速機やホイールは、高品質の自転車部品を手がける日本のシマノ製を使い、本格的な自転車レースでも十分使えるという。 ドイツ勢ではBMWが約40万円のロードバイクを販売している。ポルシェは約45万~約81万円、メルセデス・ベンツが約46万円の自転車を日本で販売している。高級自転車を通じて、「自社の技術や品質の良さを伝える機会を増やす」(メルセデス・ベンツ)との思惑もある。